あの日から5年
あまりにも静かな夜明け
海は何も語らない
漁師はただ淡々と生業に励む
今日も、明日も、
2016年3月11日
宮城県南三陸町にて
南三陸町
はからずも、この町の名を全国に知らしめた防災対策庁舎
最後まで住民に避難を呼びかけ、そして流された殉職者たち
想像を絶する津波は
この庁舎の屋上をも越える高さだった
2011年以後、
巡礼者の尽きることない聖地であり、
東日本大震災の記憶を後世に伝えるモニュメントの役割も果たし続けてきたが、
周りの土地の嵩上げが進み、遂に、フェンスで囲われてしまった。
2016年4月以降は当分の間、近づくことも出来なくなるという。
生まれ変わった女川駅前。
商業地区は、ミニショッピングモールのように立派です。
センスの良いカフェや、ここにしかないクラフトの店もあります。
そして、あの有名なダンボルギーニも、ココにあります☆
女川町
役場を含めて壊滅的な被害を受けた町
慰霊碑では、今日も僧侶が読経を続ける
津波到達点にあるモニュメント
中学生たちが募金を集めて建立したという
刻まれているのは、千年先の子孫たちへのメッセージ
ここは津波が到達した地点です
もし大きな地震が起きたら
この石碑より上へ逃げてください
逃げない人がいても、ここまで
無理矢理にでも連れ出してください
家に戻ろうとしている人がいれば
絶対に引き止めてください
東日本大震災で
最大の被害を出してしまった石巻
日和山公園の高台から、かつての住宅街を望む
あの日、
この高台に難を逃れた住民たちは、
我が家が、生活が、人生が、
黒いタールのような海に呑み込まれていくのをただ見守るしかなかったという。
浜近く
今も残る津波の爪痕
そして海は
今日も静かにたゆとう
まるで、この地に何事もなかったかのように
2016年3月9日
宮城県石巻市立住吉小学校に、静岡県浜松市から宇宙スミレ「希望」が贈呈されました。
このスミレは、2008~9年、有人宇宙システム株式会社(本社、東京)が実施した文化事業「花伝説・宙へ!」により、若田光一宇宙飛行士とともに国際宇宙ステーションに旅した日本のコスミレの種から生まれた直系子孫です。
数が少なく現在でも稀少なものですが、浜松市天竜区春野町の市民団体の手で育てられ、東北の子どもたちの元気復活に役立ててもらいたいとの願いを込めて、このたび贈呈されることになりました。
【宇宙スミレを育てる市民団体からのメッセージ】
すみれ草花愛好会・桐澤千鶴会長
「生命力の強い宇宙スミレに負けないぐらい元気にがんばりましょう」
犬居すみれ会・伊藤晋一郎会長
「住吉小学校で増やして、ぜひ他の学校にも届けてください。そして春野町に遊びに来てください」
石巻市の小学校に明日嫁入りする宇宙スミレたち
精一杯美しく、思い思いの姿で咲いています。
この町で、
子どもたちとともに
増え、育ち、
復興の希望の光となれ!
(宇宙スミレの贈呈は、2016年3月9日です)
2016年3月7日
浜松市天竜区春野町を訪問し、宇宙スミレの花かごを受け取りました。
このカゴには3鉢の宇宙スミレ「希望」が入っており、
来る3月9日、石巻市の小学校に贈呈されることになっています。
宇宙スミレは、2008~9年、有人宇宙システム株式会社(本社、東京)が実施した文化事業「花伝説・宙へ!」により、若田光一宇宙飛行士とともに国際宇宙ステーションに旅した日本のコスミレの種から生まれた直系子孫です。数が少なく現在でも稀少なものですが、浜松市天竜区春野町の市民団体の手で育てられ、東北の子どもたちの元気復活に役立ててもらいたいとの願いを込めて、このたび贈呈されることになりました。
宇宙スミレを育てる市民団体「すみれ草花愛好会」の桐澤会長は「この生命力の強い宇宙スミレに負けないぐらい元気にがんばりましょう」、同じく「犬居すみれ会」の伊藤晋一郎会長は「住吉小学校で増やして、ぜひ他の学校にも届けてください。そして春野町に遊びに来てください」と言っています。
春浅き日
貴重な太陽の光を集めようと、
君はパラボラ型になったのか?
星の瞳という名の
どこにでもある雑草は
ときおりそよぐ冷たい風に震えている
遙か上空に雲雀の声
君のおかげで良く聞こえる気がする
あの日も梅は咲いていた
憎らしいほど
澄み渡った空に向かって
冷徹なまでに
そのものの役割を果たそうと
樹の根は地中深くに達し
この星の奥底で
お互いに存在を確かめ合っているのだろうか
あの日も梅は咲いていた
そのものの生きる意味を信じて
一点の曇りもない空に向かって
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。