思いが満ちる星

地球にとっては、
ほんのちょっとした身じろぎであっても
私たちの
生活や命を左右するほど大きいのですね

小さなちいさな
私たちですが、
せめて
ポジティブな思いで
この星を満たしていきましょう

熊本地方の大地震で被災なさった方々の
一人でも多くのご無事と早い復旧を祈念いたします

朝日新聞に宇宙スミレ贈呈の模様が掲載されました

ワンアースの活動が、2016年3月10日の朝日新聞(宮城版)に掲載されました。

 ワンアースでは、きぼうの桜計画の一環として、2016年3月9日、石巻市立住吉小学校に宇宙スミレの贈呈を行いました。
 この小学校は、津波の被害を受け、校庭と1階部分が水没しましたが、皆さんの努力で復興し、綺麗な花壇が出来ています。花壇はコンクールでも入賞するほどの美しさで、生徒たちの自慢の種です。
 贈呈した宇宙スミレは、今回は3鉢でしたが、6月には再度、苗をたくさん持ってきて、生徒たちといっしょに植える予定です。

 引き続き、ワンアースの活動にご注目ください。

宇宙星桜、春風に煌めいて

宇宙を旅した桜のうち、巨桜ではないものの、珍しい名桜があります。
岐阜市高桑にある高桑星桜・・・この桜の由来は分かっていませんが、大島桜系の珍種で、原木はただ一本しかありません。
花の形がこのように☆マークそのものなので、この名が付けられました。

実はこの桜、はじめは「花伝説・宙へ!」計画の宇宙フライトの候補に入っていませんでした。
岐阜県からは、根尾谷淡墨桜と中将姫誓願桜という、どちらも日本屈指の名桜たちが、すでに宇宙行きを決めていたからです。

ところが、この話を聞きつけた星桜の地元の中学生たちが、宇宙行きに入れてもらえるかもしれない、と、種の準備を始めてしまったのです。
その健気な姿を見た宇宙フライトの責任者が、その場でオーケーを出してしまったという逸話があります。もっとも、その責任者は、現在ワンアースの代表理事をやっているそうですが。

さて、無事宇宙行きの切符を手にした高桑星桜ですが、難問がありました。

実はこの桜、それまでに発芽したことがなかったのです。
中将姫誓願桜と似たような状況ですね。

この問題を打ち破ったのもまた中学生たちでした。
筑波大学の富田-横谷 香織先生の指導を受けた生徒たちは、桜の種の殻を割り、中の実だけをシャーレに取り分け水を含んだティッシュをかぶせて冷蔵庫に入れたのです。この方法で、数日後に発芽に成功しました。
大人たちの保存会が何年かかっても出来なかったことを、子どもたちが実現したという事実は世間を驚かせました。
中学生たちは、この成果を生態工学会でポスター発表し、学会長から特別表彰を受けたのです。

そんな爽やかな物語を秘めた宇宙星桜
2010年に発芽して、2015年に初開花しましたが、
その花はどんな姿なのでしょう?

やはり母樹に似ていて、清楚な若さを放っているようですね。
花びらはやや丸く、優しくつつみこむような感じがします。

これが宇宙星桜の全景です。
岐阜市柳津地区の善覚寺の庭にて、誰でも見ることが出来ます。

善覚寺
〒501-6122 岐阜県岐阜市柳津町高桑2丁目205
電話:058-279-1244

宇宙神代桜、爆発する生命力

2016年4月7日
山梨県北杜市の実相寺で、宇宙神代桜と母樹・山高神代桜に会ってきました。

宇宙桜は、2010年に発芽して樹齢6年、すでに5メートルを超える堂々たる若木になっています。

今年から看板も出来、多くの花見客に楽しんでいただいています。

母樹に較べて、花はピンクが濃く、ややうつむき気味に咲きます。
花軸の付け根のところが、ひょうたんのようにくびれているのがエドヒガン系に共通した特徴です。

また、この宇宙桜は稀に六弁花をつけることがあります。
写真は、実相寺の住職さんが撮影したものです。

ちなみに仏教の世界観では、六という数字は特別な意味を持ちます。
すなわち、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上という六つの世界を現しています。
もちろん宇宙桜と仏教の関係は分かりませんが、この桜が寺から天上に旅立ち、また寺に還ってきたことを考えると、なにかの巡り合わせがあるのかもしれませんね。
みなさんも、六弁花を探してみてはいかがでしょうか?

実相寺のHPは
http://park8.wakwak.com/~matsunaga/

宇宙桜の案内図は
http://www.hokuto-kanko.jp/hkk_core/wp-content/uploads/2016/02/Jindai_sakura_map.jpg

宇宙桜、奇跡の発芽物語(中将姫誓願桜)

平安の世に中将姫が植えてから1250年間、
発芽したことのない種は、
宇宙の夢を見て眠りから覚めるのでしょうか?

2008年11月14日、宇宙へ旅立った中将姫誓願桜の265粒の種は、
2009年7月31日、若田光一宇宙飛行士とともに地上に帰還し、その年のうちに播かれました。
そして奇跡は起こりました。

2010年3月14日、
地元 岐阜市の名樹木医・吉村隆雄先生(吉村造園土木会長)の手で一粒、次いで同年5月31日に岐阜県森林研究所白鳥林木育種事業地で一粒、発芽に成功したのです。

吉村先生は、赤玉20mm、砂20mm、その上に細砂5mmの層を作って種を播き、その上に水苔をかぶせたそうです。

発芽したのは中将姫の命日とされる3月14日
奇跡の芽が出たときは歓びひとしおでしたが、
奥様によると、イタチがやってきて悪さをしないか、
ある朝、消えてなくなっているのではないかと、
芽のことが心配で夜も眠れなかったそうです。

しかし千年を超えて授かった中将姫の娘はすくすく育ち、
地植えしたところ、9ヶ月で2メートル以上も伸びたのです。
いまでは5メートルほどに育ち、2014年には初開花を見ました。

花はこのように5弁ですが、花びらは白く細長く、母樹の形質を確かに受け継いでいます。

千年を超えた姫の志は、
21世紀の空に息づいているのです。

中将姫、千年の真心に癒されて

2016年4月3日
樹齢1250年の中将姫誓願桜(日本の天然記念物・岐阜県岐阜市願成寺)の保存会30周年記念観桜会に出席しました。

この名桜は、平安時代に藤原の中将姫が植えたと伝えられますが、そこに悲しくも美しい伝説があります。

姫は藤原豊成公の娘として生まれましたが、幼い頃から才色兼備過ぎて妬まれ、母を亡くしたあとの継母からひどくいじめられました。
やがて命さえ狙われるようになった姫は、あやういところで難を逃れて都を脱出しました。
遠い山野を彷徨い歩くうちに身体はボロボロ、岐阜の願成寺に辿り着いたときには重い病にかかっていました。
姫はこの山奥で静養し、十一面観音様に祈り続けたところ病は快癒しました。
そうして姫は、観音様に感謝しつつ、この世のどこかで今日も病に苦しむ女性たちに、回復と平安を、という祈りを込めて、一本の桜を植えたのです。

 桜よ、
  私にかわって永遠に観音様をお守りしておくれ
 そして、
  病に苦しむこの世の女性たちを癒しておくれ

以来、この桜の花びらで作られた御守りはあらゆる婦人病に効くとされ、
願成寺は女性たちの聖地のようになっています。

昭和になって、中将姫誓願桜は日本に一本しか存在しない稀少種だということがわかり、国の天然記念物に指定されました。姫はどこから苗を持ってきたのでしょうか・・・
そしてこの桜の種は小さく、平安以来1250年間、発芽したことはありませんでした。

2008年 縁あって、この名桜の種は、宇宙を旅しました。
その結果、1250年の眠りから目覚めたのか、265粒中2粒が発芽し、大きな話題になりました。
しかも発芽日の3月14日は中将姫の命日・・・
千年を超えて衆生の未来を願う姫の真心に胸を打たれます

2016年4月3日の記念式典


当日を待っていたかのように、中将姫誓願桜は満開でした。

そして奇跡と言われた宇宙桜も、願成寺境内で元気に育っています。

宇宙桜の花は、母樹と違って5弁ですが、白く長い花弁の特徴は、まさに中将姫の娘と言えましょう

ぜひ、中将姫の物語に会いに願成寺にお出かけください
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