七ヶ浜に、きぼうの桜園地完成

完成した「七ヶ浜きぼうの桜」園地のハート型柵とサインパネル

宮城県七ヶ浜町では2017年3月30日、仮設住宅の閉所を記念して、きぼうの桜を植樹しました。多くの住民の皆さまや、あのミュージカル劇団「NaNa5931」に見守られながら、高さ2メートル足らずの「宇宙ひょうたん桜」の苗を植え、紲石を埋設しました。周辺の公園造成工事に合わせて、ハートの柵や看板などの整備を進め、このたび完成いたしました。

うららかな春の日、きぼうの桜がやってきました

この風景を見ていると、植樹祭の日の子どもたちの歓声が蘇ってきます。そしてこの町では2017年8月に「第1回 きぼうの桜サミット」が開催されました。

きぼうの桜が大合唱された第1回サミット

ワンアースは、被災三県沿岸の全市町村に、千年生きる偉大な遺伝子を持つ「きぼうの桜=宇宙桜」を植樹し、未来への遺産といたします。

この園地の場所・・・宮城県七ヶ浜町生涯学習センター南 仮設住宅跡地 38°17’53.4″N 141°03’46.9″E

島っ子たちとの再会

2018年12月10日

この夏の、きぼうの桜サミットで大活躍してくれた気仙沼市立大島中学校のみなさんが感想文集を作ってくれたという知らせを受け、さっそく学校を訪問いたしました。

サミットの感想を記した壁新聞

この島は東北最大の有人島で、美しい海に囲まれた楽園です。
しかしまもなく本土との間に橋が架かり、大きく環境が変わります。

東日本大震災では、津波が島の中央の峠を乗り越えるなど甚大な被害が出ましたが、復興には当時から子どもたちが大活躍しています。
河北新報などでも報道されていますが、このたび島の新しい景観造りに、中学生たちの意見が取り入れられることになりました。そのデザインの中では、きぼうの桜(宇宙桜)も重要な役割を担うことになりそうです。

夏に出会った時からほんの数ヶ月で、中学生たちは大人に向かって大きく成長していました。

サミットで活躍する島っ子たち 2018年8月17日 福島県楢葉町

きぼうの桜計画は、大災害の記憶と教訓を、千年先まで伝える事業です。そのためにはただ宇宙桜を植えるだけでなく、こうして次世代のみなさんの協力を戴きながら、広域の市民事業に育てていきたいものです。