マンジュシャカ manjusaka
サンスクリット語でこの花のこと
球根は栄養価が高いが有毒
しかしその毒は水に晒して抜くことが出来る
太古、大陸から海を越えて来た弥生人たちは、
舟に 種籾と共に この球根を積んでいたに違いない
だから今も、稲田のかたわらに この花はある
曼珠沙華、
稲刈りあとの田に残る 焔の花よ、
太古の芸術家の生み出した ただ一株は、
決して種を付けることなく幾千年、
人の手によりここまで増えた。
君は、世界の文化遺産だ!
by 谷山稜
超大型台風がかすめる中、岩手県北部中部の市町村を巡業し、きぼうの桜計画について話し合いました。
洋野町、久慈市、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町、宮古市、山田町、大槌町、釜石市
このうち、洋野町、田野畑村、そして釜石市では、すでに植樹場所を検討し始めています。
岩手北部はリアス地形が著しく、やはり、みなさんの生活を支えるのは漁業です。
夏は、ウニ、ホヤ、アワビ、ホタテなどが盛りだくさん。秋にはサンマが美味しいですし、山では松茸が採れます。しかし、2015年の夏は天候不順で海が荒れ、定置網が流されるなど、漁師さんたちにとっては苦難続きだったようです。
写真は、リアスのど真ん中、田野畑村のホテル羅賀荘。村の人々にとっては重要な職場でもあります。
この大きな建物の3階まで津波が来たそうです。
気候変動は実に気まぐれ。地球時間で考えれば一年二年など、瞬きのようなのかもしれません。
きぼうの桜計画は、千年事業として、単なる桜の植樹に終わらず、子孫に意味のある文化や伝承を残していきたいと考えています。
そしていつか、宇宙から見えるような巨桜の砲列が出来上がるのです。
2015年10月9日
岩手県釜石市を訪問いたしました。
釜石市では、すでに、きぼうの桜計画の実施が決まっていますが、植樹場所、時期、などは精査中です。植樹に至るまでの準備も、これからじっくりと進めていきます。
ご存じの通り、釜石市の橋野鉄鉱山跡は、今年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
幕末の頃から、洋式高炉という当時の先端技術を取り入れて、野心的な製鉄を行っていたのです。
その当時の技術者たちが目指したものは、もちろん世界に通用する鋼鉄。見事な心意気ですね。
<参考URL>
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/hashino_tekkouzan/
世界遺産に沸く鉄の街を、花の街にしたい
そんな願いを込めながら、ワンアースは釜石市と共に、きぼうの桜計画を進めていきます。
2015年10月8日
岩手県田野畑村を訪問しました。
この日は接近した台風の影響で、暴風波浪警報が出ており、何かと対応がお忙しい中、石原弘村長、酒井淳副村長はじめ、職員の方々が熱心に話を聴いてくださいました。
田野畑村は、三陸でも特にリアス地形の顕著なところで、北山崎断崖、鵜の巣断崖、と二つの断崖が有名です。
展望台から見下ろす高度感も爽快ですが、船で断崖を巡るクルージングは、ここでしか経験できないものです。
観光船で優雅に巡る方法と、小さな漁船(サッパ船)でスリリングに巡る方法があります。
磯には昔ながらの番屋もあり、漁師ランチも楽しめますが、お勧めは塩作り体験。逞しい漁師たちが、親切丁寧に指導してくれますので、誰でも真っ白な塩を作り持ち帰ることが出来ます。
宮沢賢治も愛したリアスの海岸風景
「カンパネルラ田野畑」や「カルボナード島越」など、賢治にちなんだ名前がついた駅舎は、メルヘンチックな建築です。
さて、きぼうの桜はこの村のどこに咲くのでしょうか?
じっくりと最良のプランを考えます。
2015年10月7日
岩手県普代村を訪問し、きぼうの桜計画について話ました。
この村では、311の大津波の時、死者が一人も出ませんでした(行方不明1)。
海に接しているのは断崖と河口。この川沿いの平地に大部分の住居がある普代村では、河口に大水門を備えることによって街全体を津波から守ったのです。
普代村は、明治29年と昭和8年の大津波で大被害を受けました。
その時の最大波高が15.2mだったため、水門の高さを15.5mにして、昭和37年に着工したのです。
当時、そんな大きな津波は来るわけがない、税金の無駄づかい、とさんざん批判されたそうですが、村長だった和村幸得氏は、「二度あることは、三度あってはならない」と言い切り、断固として譲らなかったそうです。
このようなサムライたちが、後の世を救うのでしょう。
2011年3月11日。想像を絶する津波の高さは23.6mに達し、この高さの水門さえも乗り越えて町に流れ込みました。しかし、水門が大部分の水圧を受け止めてくれたおかげで、人々の命は守られたのでした。
きぼうの桜も、この水門のように、人々の生活を、千年二千年と、護り続けてほしいものです。
2015年10月6日
岩手県久慈市を訪問しました
久慈市は、あまちゃんの舞台になったことで有名な町ですね。
夏の間は観光客も多く、北限の海女さんたちが目の前で海に潜り、ウニを獲ってきてくれます。
現代の海女さんたちは、若くて可愛い子ばかり
その横では「ずぶん」こと、南部ダイバーたち(イケメンが多いという噂も)も、重厚な装備で海に潜っています
駅の周辺は、どこかほんわりとした雰囲気に包まれていて、随所にあまちゃんのイラスト看板が見えます。
町に流れる時報のサイレンは、アメ女学園の「暦の上ではディセンバー」
喫茶リアスのモデルになった(らしい)喫茶モカの店内には、色紙がいっぱい。
この町ではまだ、きぼうの桜計画の実行が決定してはいませんが、植えるとしたらどのような場所が良いか、などを念頭において、市役所と話し合いを進めています。
良い場所が見つかるといいですね。
2015年10月6日
岩手県洋野町を訪問しました。
同町では、きぼうの桜計画の推進が決まっており、今回は、植樹場所、時期について話し合いました。
洋野町、東日本大震災で一人の犠牲者も出さなかった町。
この町にも巨大津波は襲いかかりましたが、12メートルの大堤防が町を守ったのです。
しかも、河口には水門があり、津波の遡上を食い止めました。
これだけのインフラを作った背景には、明治29年(1896年)と昭和8年(1933年)の三陸大津波で大被害を出した、忘れられない経験があります。
しかし、コンクリートに任せっきりだったわけではありません。
堤防の無い八木地区でも、やはり犠牲者は出ませんでした。
消防団を中心とした、日頃からの徹底的な自主訓練により、あの日も、整然と避難して、怪我人すら出なかったのです。12分以内に水門を閉じる訓練。老人も含め、全員高台へ逃げる経路の検証。こうしたたゆまぬ努力が津波の被害を回避したという事実は、広く手本として知られるべきでしょう。
町の背後の山間には、広大な牧場が広がっています。
まきば天文台の銀色のドームも光っています。
この町は、きぼうの桜にふさわしい町です。
2015年9月26日(土) 東京にて、ワンアースの評議員会、理事会および懇談会が開催されました。
懇談会には山崎直子宇宙飛行士(当財団名誉顧問)も参加してくださいました。
今回は、評議員会、理事会とも決議事項は無く、活動の経過報告等が実施されました。
議事録は、下記の通りとなっております。
評議員会議事録サイン版20150926
一般財団法人ワンアース評議員会議事録(2015年度第1回 9月26日)
理事会議事録サイン版20150926
一般財団法人ワンアース理事会議事録(2015年度第1回 9月26日)
なお、一般財団法人ワンアースの年度は10月に始まり9月に終わります。
近い将来、地球規模の財団にしていくために、世界標準的な年度の区切りに合わせてあります。
10月3日 17:00から放送の、文化放送ラジオ「大村正樹のサイエンスキッズ」に
ワンアース代表理事の長谷川洋一が出演させていただきます。
ワンアースの「きぼうの桜計画」や、最近の宇宙の話題を含め、大村正樹さんとの愉快なトークになる予定です。地上波は関東圏のみですが、ポッドキャストなら全国で聴けるそうですよ☆是非、お子様と御一緒に聴いてくださいませ!
http://www.joqr.net/science-kids/index.html
なお、9月26日放送分も、下記、iTuneから無料で聴くことが出来ます。どうぞ宜しくお願いいたします。
https://itunes.apple.com/jp/podcast/ri-lihaitekupurezentsu-da/id786907005?mt=2