2015年7月14日
岩手県中部太平洋沿岸の、大槌町、山田町、および宮古市を順に訪ね、
きぼうの桜計画をご説明いたしました。
各市町村とも今回が初めての訪問ですので、
まずは構想を詳しくお話しし、植樹受け入れについて検討していただくことになりました。
どの地域も、現在、嵩上げ工事がたけなわで、多量の土砂がダンプカーで運ばれてきています。3年ほどかけて10メートルほど地盤を上げながら、新しい町が創られていくのです。
宇宙桜はどの町に、どのような場所に植えられるのでしょうか。
新しい町の完成形が、楽しみですね。
このあたりの海岸線は美しい地形が多く、写真は浄土浜というところですが、海猫の天国になっています。
鳴き交わす海猫の声を聞いていると、他の惑星に降り立ったかのような、そんな気持ちになれますよ。
ぜひ皆さん、岩手県を訪れてみてください。
2015年7月13日
秋田県仙北市を訪問しました。
ここには宇宙・角館武家屋敷枝垂桜があります。
すでに枝垂れ始めている若い宇宙桜は8本あり、いずれも樹高3メートルに達しています。
早ければ来年早春にも、東北沿岸の街に寄贈できるかもしれません。
仙北市は合併してから来年2016年で10周年、良いことがありそうな予感がします。
下の写真は花の時期、だいたい4月下旬ですが、もう夢のような世界です。花の中に街がある、と世に言われる通りですね。東京から新幹線一本ですから、皆様ぜひこの時期に訪問してみて下さい。
東日本大震災で1000人以上が犠牲になった釜石市にも、きぼうの桜計画が始動します。
ワンアースは、かねてより釜石市と、きぼうの桜計画の実現に向けて協議して参りましたが、
2015年7月3日、釜石市を訪問し、植樹候補地の視察を行いました。
植樹時期、場所とも、発表は少し先になりますが、素晴らしい場所が選定される見込みです。
釜石にやってくる宇宙桜はどの種類になるのでしょうか、楽しみですね。
ところで、2015年7月5日、たいへん嬉しいニュースが飛び込んできました。
釜石市の橋野鉄鉱山(橋野鉄鉱炉跡及び関連遺跡)
が『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』のひとつとして、世界遺産に登録されたのです。
市長の談話「東日本大震災からの復興を目指す当市にとっては、大きな希望の光。市民の皆さまとともに、喜びを分かち合いたい」
鉄鋼の町、ラグビーの町、として栄えた釜石市。
震災の試練を経て、花の町になってほしいものです。
2015年7月1日 宮城県南三陸町役場を訪問し、きぼうの桜計画を説明しました。
これからじっくり時間をかけて、最適な植樹場所を検討しようということになりました。
宇宙桜(きぼうの桜)は、津波の到達点の直上で、桜の生育にも適した地形で、今後も長期的に安定した公共の場所でなければなりません。
ほとんどの市町村では、復興成った学校や、市民公園などが植樹候補地になっています。
ここ、南三陸町では、津波で市街地がほぼ壊滅してしまいました。
若い職員が最後まで避難を呼びかけて殉職した防災対策庁舎は、鉄骨だけが残り、いまでは多くの人々が祈りに訪れる聖地になっています。
福島県三春町の鈴木町長(左)
2015年6月30日
福島県三春町・鈴木義孝町長に、きぼうの桜計画をご説明し、東日本大震災で津波の被害を受けた市町村へ植樹するための「宇宙三春滝桜」の苗の準備をお願いしました。
宇宙三春滝桜がいつ、どの市町村に植えられるのかは未定ですが、千年以上続く、希望の絆の第一歩となることを期待しています。
ワンアースは、宇宙桜を通じて、地域間の文化交流を支援していきます。
2015年6月30日
夏の三春滝桜(福島県三春町)に会ってきました。
日本三大桜の中でも最も若い(?)樹齢1000年(推定)だそうですが、
若々しい生命のエネルギーにあふれていて、観る者を圧倒します。
四月中旬の花の時期には、交通渋滞で近づくことすら困難なこの桜
この時期は訪問者もなく、周囲は畑ですので静かに対面できます。
この地球上に、このような偉大な生命体が在ること
そして自由に会えることに
歓びを禁じ得ませんでした
2015年6月27-28日、神奈川県川崎市・明治大学黒川農場で開催された生態工学会で、きぼうの桜計画を発表させていただきました。この学会は、生物にかかわる科学、産業から人文にかかわるものまで、幅広い叡智を結集するたいへん権威ある学会です。
今回の発表は、筑波大学生命環境系・富田−横谷香織先生に懇意に御指導いただいております。
2015年6月21日、富山県富山市で開催された日本櫻学会で、一般財団法人ワンアース代表理事・長谷川洋一が、きぼうの桜計画を発表いたしました。
当学会には日本各地から著名な桜の研究者や、市民活動に取り組む方々が集まり、二日間にわたり熱気あふれる中、貴重な意見交換が行われました。
きぼうの桜計画も、専門家たちにいよいよ認知された、と言えるでしょう。
フィールドワークでは、残雪深き雄大な黒部立山の山中でタカネザクラの生育状況を視察しました。
タイ王国政府 科学技術開発局(NSTDA)のホームページでワンアースが紹介されました。
下記リンクをご覧下さい(タイ語ですが)
http://www.nstda.or.th/jaxa-thailand/?p=731
NSTDAは、宇宙や科学技術の教育普及に非常に熱心に取り組んでいます。
ワンアースが掲げる、宇宙的視点からこの星の命を学ぶ、というポリシーは、
共鳴するものがあるそうです。
ロシア連邦英雄で、宇宙滞在748日の記録をもつ伝説的宇宙飛行士、セルゲイ・アウデエフ博士が、ワンアースの名誉顧問に就任しました。
博士(愛称セリョーガさん)も奥様(愛称マーシャ)も、たいへんな親日家で、自宅でも浴衣を着こなし、日本酒もお好きだとか。
二年以上も宇宙から地球を眺めつづけたセリョーガさん。
その一言一言には、この星への熱い思いがあふれています。
ワンアースとしての活動が、楽しみですね。
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。