
気仙沼の港からフェリーに乗って30分、沖に浮かぶ大島に到着します。
そこには物語りのような、島人たちの生活があり、
島の真ん中には、大島小学校と中学校が並んで建っています。
2012年春、この中学校に、高知県仁淀川町から、宇宙ひょうたん桜の苗が贈られました。
その後、ぐんぐん伸びた宇宙桜は、もう4メートルを超える勢いで、枠からはみ出しそう。この春、初開花も見たそうです。
すでに巨樹の片鱗を見せる、太くがっしりとした幹に、
復興への雄叫びを感じました。

この宇宙桜贈呈は、きぼうの桜計画に先だって、仁淀川町と気仙沼市の教育委員会が中心になって進めたものです。
2015年7月24日
岩手県庁復興局を訪問し、きぼうの桜計画と県内各市町村への説明状況をお話ししました。

きぼうの桜はあくまで市町村主体で進めることを再確認するとともに、今後も計画の進捗を適宜お知らせすることにしました。

ワンアースが現地を見聞した限りでは、同じ岩手県の太平洋沿岸部でも、宮古あたりを境に南北で復興のフェーズが違っているようです。
北部のリアス地形が険しい地域では、谷ごとに水門を建てて津波を止める方法が主力で、ほぼ工事は終わっています。
一方南部は、リアスとはいえ、平地が多いため、全体を嵩上げする方式が採用されており、まだまだ工事だけで数年はかかるでしょう。
きぼうの桜を植えるにしても、町ごとに異なる事情や地形その他を考慮しつつ、最適な計画を建てなくてはならないと言えます。
2015年7月23日
この日は、岩手県太平洋沿岸の、野田村、普代村、田野畑村、岩泉町を順に訪ね、きぼうの桜計画をご説明いたしました。各市町村に対し構想を詳しくお話しし、植樹受け入れについて検討していただくことになりました。
これで岩手県の沿岸全市町村へのご説明が完了です。
普代村役場
野田村と田野畑村は、今回の津波で大被害を受けましたが、着々と復興に向けて進んでいます。
普代村は、明治の津波で千人以上が亡くなった教訓から、巨大な防潮堤(大水門)を築き上げ、その結果、今回の津波から町が守られたことで有名ですね(人的被害は行方不明者1名に留まりました)。

岩泉町は、本州最大面積を誇る町で、龍泉洞という美しい洞窟で知られていますが、最近ではヨーグルトもブレイクしているとか。。。(田野畑村のヨーグルトも売れていますよ!)

これらの地域は、まさにリアスまっただ中。海に迫る山脈、海から這い上がる霧など、幻想的でダイナミックな地球の(ジオな)光景が見られます。

このリアス地帯に、きぼうの桜が植えられるかどうかは今後決定されますが、巨大な宇宙桜の砲列が、未来の人々の生活を守るとともに、一大観光資源になってくれれば幸いです。
2015年7月22日

岩手県北部太平洋沿岸の、久慈市と洋野町を順に訪ね、きぼうの桜計画をご説明いたしました。
各市町村とも今回が初めての訪問で、まずは構想を詳しくお話しし、植樹受け入れについて検討していただくことになりました。
久慈市は皆さんご存じ「あまちゃん」の舞台ですが、市役所の中も三陸鉄道の駅舎の中もあまちゃん関係のポスターなどでいっぱいです。
ドラマのロケの中心地、袖ヶ浜海岸は、街中から少し離れたところにあり、震災後に建て直された海女センターでは、夏の間、海女さんのウニ取り実演を見ることができます。運が良ければ、若いあまちゃんがウニを割って差し出してくれるかもしれませんよ。

洋野町は、岩手県沿岸最北端の町ですが、12メートルの防潮堤があったこと、防潮堤が無い地区の住民は速やかに避難したこと、そして住民の避難訓練が日頃から効果的に行われていたことなどから、東日本大震災で死者・行方不明者・負傷者がゼロだったことは有名です(住居の損壊など、被害はありました)。

これらの地域に きぼうの桜が植えられるかどうかは今後の検討次第ですが、巨大な宇宙桜が未来の安全を支えつつ、新しい観光資源になってくれれば嬉しいです。
大槌町役場
2015年7月14日
岩手県中部太平洋沿岸の、大槌町、山田町、および宮古市を順に訪ね、
きぼうの桜計画をご説明いたしました。
各市町村とも今回が初めての訪問ですので、
まずは構想を詳しくお話しし、植樹受け入れについて検討していただくことになりました。
どの地域も、現在、嵩上げ工事がたけなわで、多量の土砂がダンプカーで運ばれてきています。3年ほどかけて10メートルほど地盤を上げながら、新しい町が創られていくのです。
宇宙桜はどの町に、どのような場所に植えられるのでしょうか。
新しい町の完成形が、楽しみですね。
浄土浜(宮古市)
このあたりの海岸線は美しい地形が多く、写真は浄土浜というところですが、海猫の天国になっています。
鳴き交わす海猫の声を聞いていると、他の惑星に降り立ったかのような、そんな気持ちになれますよ。
ぜひ皆さん、岩手県を訪れてみてください。
2015年7月13日
秋田県仙北市を訪問しました。
ここには宇宙・角館武家屋敷枝垂桜があります。

すでに枝垂れ始めている若い宇宙桜は8本あり、いずれも樹高3メートルに達しています。
早ければ来年早春にも、東北沿岸の街に寄贈できるかもしれません。
仙北市は合併してから来年2016年で10周年、良いことがありそうな予感がします。
下の写真は花の時期、だいたい4月下旬ですが、もう夢のような世界です。花の中に街がある、と世に言われる通りですね。東京から新幹線一本ですから、皆様ぜひこの時期に訪問してみて下さい。


東日本大震災で1000人以上が犠牲になった釜石市にも、きぼうの桜計画が始動します。
ワンアースは、かねてより釜石市と、きぼうの桜計画の実現に向けて協議して参りましたが、
2015年7月3日、釜石市を訪問し、植樹候補地の視察を行いました。
植樹時期、場所とも、発表は少し先になりますが、素晴らしい場所が選定される見込みです。
釜石にやってくる宇宙桜はどの種類になるのでしょうか、楽しみですね。
ところで、2015年7月5日、たいへん嬉しいニュースが飛び込んできました。
釜石市の橋野鉄鉱山(橋野鉄鉱炉跡及び関連遺跡)
が『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼,造船,石炭産業』のひとつとして、世界遺産に登録されたのです。
市長の談話「東日本大震災からの復興を目指す当市にとっては、大きな希望の光。市民の皆さまとともに、喜びを分かち合いたい」
鉄鋼の町、ラグビーの町、として栄えた釜石市。
震災の試練を経て、花の町になってほしいものです。
南三陸町の防災対策庁舎
2015年7月1日 宮城県南三陸町役場を訪問し、きぼうの桜計画を説明しました。
これからじっくり時間をかけて、最適な植樹場所を検討しようということになりました。
宇宙桜(きぼうの桜)は、津波の到達点の直上で、桜の生育にも適した地形で、今後も長期的に安定した公共の場所でなければなりません。
ほとんどの市町村では、復興成った学校や、市民公園などが植樹候補地になっています。
ここ、南三陸町では、津波で市街地がほぼ壊滅してしまいました。

若い職員が最後まで避難を呼びかけて殉職した防災対策庁舎は、鉄骨だけが残り、いまでは多くの人々が祈りに訪れる聖地になっています。

福島県三春町の鈴木町長(左)
2015年6月30日
福島県三春町・鈴木義孝町長に、きぼうの桜計画をご説明し、東日本大震災で津波の被害を受けた市町村へ植樹するための「宇宙三春滝桜」の苗の準備をお願いしました。
宇宙三春滝桜がいつ、どの市町村に植えられるのかは未定ですが、千年以上続く、希望の絆の第一歩となることを期待しています。
ワンアースは、宇宙桜を通じて、地域間の文化交流を支援していきます。
2015年6月30日

夏の三春滝桜(福島県三春町)に会ってきました。
日本三大桜の中でも最も若い(?)樹齢1000年(推定)だそうですが、
若々しい生命のエネルギーにあふれていて、観る者を圧倒します。
四月中旬の花の時期には、交通渋滞で近づくことすら困難なこの桜
この時期は訪問者もなく、周囲は畑ですので静かに対面できます。

この地球上に、このような偉大な生命体が在ること
そして自由に会えることに
歓びを禁じ得ませんでした
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。