塩竈、読めますか?
この21画の漢字は、書き順もまた最高難度です。ちなみにJRの駅は塩釜と表記されていますが、この地名、もともとの意味は塩を焼く竈(かまど)から来ていますので、正式名称は塩竈市です。
・・・と、前置きが長くなりましたが、ここ塩竈市には市民のさくらの会があり、2016年7月、当財団代表理事の長谷川洋一が表敬訪問させていただきました。

震災後の海水塩などの影響で、美しかった市内の桜も大打撃を受けましたが、さくらの会では、これをなんとか復活させようと、日々取り組んでいらっしゃいます。

7月18日には、大きな夏祭りがあり、10万人以上が訪れました。

塩竈神社から担ぎ出された御輿が急階段を下り、町を早足に駆け抜けて港で船に乗り、海上を巡る奇祭は迫力十分。

真夏の太陽の下、町のパワーも全開でした。
この町ではまだ、きぼうの桜計画の採択が決まっていませんが、きっと良い植樹場所が見つかることと期待しています。
きぼうの桜計画の一部が、公益社団法人国土緑化推進機構様の「緑の募金公募事業」に選ばれました。戴ける交付金は110万円で、事業名称は以下の通りです。
事業名 宇宙から見える森づくりの第一歩

内容は、福島県のある地区への宇宙桜植樹と復興祈念イベントです。
宇宙桜の種類や植樹場所については、順次公表させていただきますが、必ず素晴らしい事業にいたします。
百年後、宇宙桜が生長した暁には、枝張り30メートルにもなり、満開時には宇宙から十分撮影可能と考えられます。
公益財団法人三菱財団様の平成28年度助成(社会福祉分野)を頂戴することになりました。助成額は150万円で、下記内容となっております。
千年後の子孫たちへ、東日本大震災の記憶を語り継ぐための宇宙桜伝説の創作
震災の記憶と教訓を末永く後世に伝えるために、コンクリートの堤防や標柱、公文書はいずれも短命で、千年単位の伝承には耐えない。
しかし、かぐや姫のような伝説ならば、広く長く人々の意識に残るだろう。
ワンアースの進める「きぼうの桜」計画に併行し、被災地内外からの多くの市民の参加をいただいて美しくユニークで、千年以上語り継がれる、第二のかぐや姫の創造を目指す!

この事業は、多くの地球市民のみなさまにご参加いただいて、31世紀の子孫たちに贈る祈念事業です。詳細は順次、当ホームページ等で発表いたしますが、募集開始は2017年1月ごろになる予定です。ご期待ください。
2016年6月
復興庁の主催する「新しい東北」官民連携推進協議会のメンバーになりました。

当協議会は、東日本大震災からの復興に携わる多くの団体が情報共有・交換することができるネットワークとして設立されました。
ワンアースは、より多くの地球市民が参加出来る活動を目指し、当協議会のネットワークを活用していきます。ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2016年3月17日付 日本経済新聞夕刊1面
山崎直子宇宙飛行士(当財団名誉顧問)のコラム「あすへの話題」の中で、きぼうの桜計画を紹介していただきました。
2016年6月7日に石巻市立住吉小学校で実施した、宇宙スミレの植栽と記念の合唱について、
【石巻日日新聞】【石巻かほく】の各紙に写真入り記事が掲載されました。
2016年6月11日 玉川大学(東京)で行われた
日本櫻学会研究発表会にて、きぼうの桜計画の内容と進捗について報告いたしました。

報告要旨は以下の通りです。
表題:東北復興のための宇宙桜植樹事業について
著者:長谷川 洋一(一般財団法人ワンアース)、富田−横谷 香織(筑波大学生命環境系)
内容:
2008から2009年にかけて259日間宇宙飛行した各地の名桜の種は、各地で2010年ごろ発芽し、うち幾つかは開花するまでに成長した。
一般財団法人ワンアースでは、この宇宙桜の子孫を大震災の復興地等に贈る「きぼうの桜」計画を進めている。津波到達点上に長寿で巨大化が期待出来る宇宙桜を植えれば、復興のシンボルになり、次の大津波が来た際の避難の目印となる。また、稀少な宇宙桜は観光資源としても復興に貢献できるだろう。
ワンアースでは、東北沿岸30市町村(及び苗提供元9市町村)と協議してきたが、すでに13の市町村で提案が採択され、植樹計画が具体化してきた。同時に、広域景観創生と地域連携方策を検討しており、参加各地の住民レベルの交流や、宇宙桜2世の種や苗の交換による発展形を目指している。
今後は、宇宙桜という数奇な生命体にまつわる物語を市民参加で創造し後世に残す、文化活動を興したい。震災の記憶の風化は避け得ぬが、宇宙桜は物語とともに千年にわたり、震災の教訓を語ってくれるであろう。
また、将来的には、熊本等次の復興地にもきぼうの桜をリレーするなど、この緑化資源を地域から発信する方法についても検討していきたい。
2016年6月7日
東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市の市立住吉小学校に、宇宙スミレ「希望」約100株を植えて、みんなで宇宙の歌を大合唱しました。

テレビカメラが集まる中、生徒代表が植栽しています。
植栽の後、
体育館に移動し、ワンアースのテーマソングともいえる「ひとつぶの奇跡」を歌いました。
この歌は、遙か宇宙を旅して還ってきた花の種が、力強く芽吹き咲く姿を歌った生命の讃歌です。

作詞者の村田さち子先生のリードで、子どもたちが言葉を噛みしめながら朗読します。

作曲者の、しゅうさえこ先生(14代目 NHKうたのおねえさん)が歌い始めると、生徒たちから自然に歌声がわき上がってきて、とうとう大合唱になりました。
さすがの歌のおねえさんもビックリ。
詩人の村田さち子先生も思わず立ち上がり、涙を流して喜んでいました。
宇宙スミレがこの地にやってきた、その意味。
理屈を超えたその巡り合わせを強く感じます。
丹精込めて作った宇宙スミレの苗を、贈ってくださった浜松市天竜区春野町の「すみれ草花愛好会(桐澤千鶴会長)」「犬居すみれ会」のみなさま、浜松からはるばる足をお運びくださった犬居すみれ会の伊藤晋一郎会長、春野協働センターの森田哲也様、ありがとうございました。
そして歌の練習までして、今日この日を待っていてくれた住吉小学校の生徒の皆さん、先生方(自在なピアノの名演を聴かせてくださったK.I.先生・・・)ありがとうございました。

希望という名の宇宙スミレは、今日ここに根付きました。
いつの日か、石巻の子どもたちが、宇宙スミレとともに世界中に幸せをとどけて欲しい
・・・そんな祈りを残し、ワンアースは次の町へと向かいます。
2016年6月7日
宮城県石巻市の小学校に、宇宙スミレを贈ります。

東日本大震災からの心の復興に貢献するため、一般財団法人ワンアースは「きぼうの桜」事業を進めています。この事業は長寿命で巨大化する宇宙桜の苗を各市町村の津波到達点上に植え、将来的な避難の目印及び観光資源として役立ててもらおうという趣旨で広範に展開中です。
今回は、その先発隊として、桜ではなく、子どもたちでも育てやすい宇宙スミレを石巻市立住吉小学校に贈ることになりました。
小学生たちが、宇宙スミレ「希望」の養育を通し、生命の強さと美しさを体感し、今後の成長に生かしてくれたら。
ワンアースは心の復興を支援していきます。
2016年4月19日

福島県三春町を訪問し、きぼうの桜計画に提供していただく「宇宙滝桜」苗についての相談をしました。
福島県の誇る 三春滝桜 は、1本あるだけで10キロの車の列が出来る、と言われていますが、
それは真実です。

4月中旬の満開期には、渋滞の列が10キロ離れた高速のインターチェンジの中まで続きます。
日本の名桜数ある中でも、一番人気と言えましょう。
この日は既に散り終えた状態でしたが、まだまだ名残を惜しむ観覧客が途切れることなく
駐車場はこのように観光バスで満杯でした。

東北沿岸に植える「きぼうの桜」たちも、ゆくゆくは、これぐらいの観光資源にしたいと思っています。植えてから立派な大木になるまでには30年以上かかるかもしれませんが、いま植えることに意義を感じます。
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。