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台湾大使と懇談しました

2016年11月17日

山崎直子宇宙飛行士以下、ワンアース代表団は台北駐日経済文化代表処(台湾大使館に相当)を訪問し、謝長廷・駐日代表(大使に相当)と懇談しました。

謝大使は、台湾の元行政院長(首相に相当)ですが、なんと出身校は京都大学。
2016年9月のワンアース台湾訪問に際し、私たち代表団と陳建仁副総統との面会実現に尽力してくださった方です。

謝大使の日本語はもちろん完璧で、親密な雰囲気の中、9月の台湾訪問の実施報告、宇宙開発、教育、東日本大震災の復興、そして未来の国際社会のありかたなど密度の濃い対話が出来ました。

山崎宇宙飛行士からは、宇宙から地球を観た経験から、文化的に世界をひとつに繋ぐことの重要性が語られ、長谷川代表理事からは、縁ある福島の少年少女らによる台湾訪問を是非実現させたいと述べられました。

日本と台湾は正式な国交がありません。
政治的な課題は短期間では解決しないかもしれませんが、ワンアースは文化で世界を繋ぐ活動を積み重ねてまいります。

御参考リンク ワンアースの台湾訪問(2016年9月)
御参考リンク 福島の少年少女が育てた宇宙アサガオ台湾へ!

福島県福島市と飯舘村を訪問しました。


2016年11月4日
福島県福島市と飯舘村を相次いで訪問し、きぼうの桜計画を説明しました。
どちらの町も内陸にあるため津波の直接被害はありませんでしたが、原発事故により放出された放射性物質の影響などで、結果的には大きな被害を受けた町なのです。


福島市には、飯舘村や原発周辺から避難してきた人々が多く暮らしていますし、飯舘村は、2011年に全村避難を余儀なくされた状態から、帰村可能な状態を目指して除染に取り組んでいます。これまでも、これからも、道は険しいと言わざるを得ません。


「風評より、風化が怖い」と言う福島の人もいます。
日本全体は、すでにオリンピックに目が向いているのかもしれません。
しかし福島は、いつ果てるとも知れない除染や風評被害と今も戦っているのです。

ワンアースとしては、そこに故郷がある限り、きぼうの桜を植えます。
たとえ人々がまだ帰還出来なくても、故郷回帰の先遣隊として。

さあ、飯舘村にも福島市にも、桜を植えましょう。
(飯舘村は、きぼうの桜計画への参加を決めています)


きぼうの桜計画は、東日本大震災の復興地全域に、宇宙桜(超長命で巨大化する日本各地の名桜の直系樹)を点々と植え、千年後まで風化しないモニュメントとするワンアースの事業です。さらに、この巨桜群をよりどころに、新たな文化と広域コミュニティを創成していきます。
詳細は→リンク

岩手県大槌町、きぼうの桜計画に参加へ


2016年11月2日、ワンアース代表理事・長谷川洋一は、平野公三・大槌町長のもとを訪れ、きぼうの桜計画について話し合い、同町の参加が決まりました。


津波や火災の被害で閉校となった大槌小学校。
閉校の碑が忘れ得ぬ記憶を留めています。
小学校は改修され、いまでは大槌町役場として再生しました。


大槌町赤浜地区にある、東京大学国際沿岸海洋研究センター
十メートル級の津波に襲われ、1階2階は完全に破壊されましたが、建物自体は耐え抜いて、いまでも研究者たちは3階で研究を続けています。
この東大センターのすぐ近くに、絶景ポイントがあります。


ひょっこりひょうたん島のモデル(?)とも言われる蓬莱島
赤い灯台は震災後に再建されたもの。島のてっぺんにあったお堂は流されましたが、中にあった弁天様は奇跡的に残っていました。

1200人以上が犠牲となる大きな被害を受けたこの町に、
ひょうたん島は、きっと再生の光を点してくれるでしょう。

となると、この町に植えるのは、宇宙ひょうたん桜しかありませんね!

福島県楢葉町を、宇宙神代桜の桜守が訪問

2016年10月21日


宇宙神代桜の桜守・三枝基治先生(当財団顧問)が福島県楢葉町を訪問し、ワンアースが進める東日本大震災復興支援事業「きぼうの桜計画」の宇宙桜植樹予定地を検分しました。


予定地となっている、天神岬公園の一角を、桜守の厳しい眼で検分していただきましたが、一部土壌の改良をすれば問題無し、となりました。


苗の植栽場所の土を掘り、宇宙神代桜の故郷・北杜市で調合される特別な腐葉土を入れる計画です。その他、風よけや獣食害対策など、具体的な指示を出していただきました。


楢葉町の目下の大きな課題は、福島第一原発事故で避難していた住民の、帰還促進です。2015年に全域避難命令が解除され、徐々に住民が帰還してきていますが、新しい町の魅力を創造することにより、帰還が促進されるでしょう。
さらに、2017年春には、新しい小中学校が開校し、子どもたち含めた家族の帰還加速が期待されています。


この慰霊碑のモチーフは、故郷に帰る鮭です。
かつては本州有数の遡上数を誇った楢葉町の鮭。
震災の年、放流事業が出来なかったため激減した鮭も、その後の町の努力により、どんどん還ってきています。
2017年の春こそ、きぼうの桜を植えるのにふさわしいタイミングですね。


宇宙桜が生きたモニュメントとなり、
それにまつわる伝説が、震災の記憶と教訓を31世紀まで伝える。
きぼうの桜計画は、風化しない未来遺産となることでしょう。

なお、この計画の実現には、公益社団法人国土緑化推進機構様の「緑の募金公募事業」補助金を活用させていただいております。

岩手県洋野町を、宇宙神代桜の桜守が訪問

2016年10月
宇宙神代桜の桜守・三枝基治先生(当財団顧問)が岩手県洋野町を訪問し、ワンアースが進める東日本大震災復興支援事業「きぼうの桜計画」の宇宙桜植樹予定地を検分しました。


水上信宏町長 三枝顧問 長谷川代表理事 日當博治副町長

「きぼうの桜」計画とは、数千年生きて超巨大化する桜(宇宙桜)を津波到達点(あるいはそれより上)に植え、超長期的な避難目標、希望のシンボル、そして観光資源として未来に残す事業です。


この町には、海成段丘の上に広大な日当たり抜群の牧場が広がっており、まさに宇宙桜にふさわしい風景です。
桜守の三枝先生も、この候補地に太鼓判を押してくれました。


東日本大震災のあの日、この町にも十メートル級の津波が襲いかかりましたが、犠牲者ゼロ。
12メートルの大堤防と、この遠隔操作ゲート、そしてなにより、普段からの念入りな避難訓練が多くの人命を守ったのです。


ドラマ「あまちゃん」には福士蒼汰さん演じる「種市先輩」が登場しますね。
実は種市とは、洋野町内の地名(旧町名)なのです。
種市高校には、海洋開発科があり、精悍な若者たちが、南部ダイバー目指して日々研鑽しています。


潜水プールについているこの窓は、ひょっとすると、あまちゃんとゆいちゃんが南部ダイバーたちの潜水技術をうっとりと眺めていたあの窓かもしれませんね。


ウニの養殖も非常に盛んです。
これは1歳の赤ちゃん。まもなく海に放されます。


宇宙神代桜は、いつこの町に植えられるのでしょうか?
正式発表が待ち遠しいですね。

福島県楢葉町が「きぼうの桜」に参加

2016年10月17日、ワンアース・長谷川代表理事は福島県楢葉町・松本幸英町長に面会し、「きぼうの桜」計画の詳細を説明しました。

「きぼうの桜」計画とは、超巨大な桜(宇宙桜)を津波到達点に植え、伝説とともに後世に残す事業です。津波到達点上に、遠方からも見える巨大な桜が在れば、「あそこまで逃げよ」という、子供にも理解しやすい伝承を、数千年にわたり残すことができるからです。
同町は、福島県下から「きぼうの桜」計画に参加を決めた最初の市町村となります。


植樹候補地は、太平洋を望む広大な天神岬公園。

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ここには、東日本大震災の復興記念碑があります。硬質ガラスで出来た碑のモチーフは楢葉町名物の鮭。たとえ遠く離れても、生まれ育った故郷に力強く戻ってくる鮭は、復興のシンボルにふさわしいですね。


また、天神岬には二千年前の弥生時代の貴重な遺跡があります。


樹齢二千年の山高神代桜を母樹とする宇宙神代桜こそ、この町にふさわしいのかもしれません。

「 」を訪問しました

2016年10月13日、宮城県石巻市の「 」を訪問しました。
タイプミスではありません。NPO法人 かぎかっこPROJECTさんです。


写真は高校生が商品企画した「親黒カレー」 サンマが上手に使われています。

震災後に力強く立ち上がった「 」かぎかっこPROJECTは、高校生カフェ、高校生百貨店など、若者が主役となった地域事業を推進しています。そのユニークなチャレンジ精神、着実な実績が認められ、復興庁の「新しい東北」先導モデル事業にも選ばれています。


「かぎかっこPROJECTでは、商品企画をするために高校生たちが地域をくまなく歩き、生産者さんたちと会話しながら良いものを再発見してくるのです」と、代表の神澤祐輔さん(中)、副代表の尾形拓哉さん(右)


「 」のカフェは、石巻駅前エスタ(市役所の入っているビル)の1階にあります。
運が良ければ高校生たちが接客してくれるかもしれませんよ(土日がチャンスだとか)。
みなさん是非訪問してみてください。

ワンアースの「きぼうの桜」計画と「 」の高校生パワーがコラボするとき、
きっと素晴らしいドラマが生まれることでしょう。

山崎直子宇宙飛行士、台湾副総統と懇談

山崎直子宇宙飛行士(当財団名誉顧問)を筆頭とするワンアースの文化使節団は2016年9月19日、台湾総統府にて陳建仁副総統と懇談した。

「宇宙、科学、教育における文化交流と、東日本大震災復興支援に対する返礼」という主旨を事前に申し入れておいたため、会見の場には李澄然外交部常務次長(外務副大臣)以下外務官僚のほか、台湾の宇宙機関長官である張桂祥国家太空中心主任らが列席し、実りある対面になった。


<写真> 福島の子どもたちからの贈り物「宇宙アサガオ」とともに

はじめに陳副総統から、子育てをしながら厳しい宇宙飛行士訓練を乗り越えてきた山崎さんの姿が(台湾でも)多くの若者たちに影響を与えていることが賞賛され、山崎さんが日本の宇宙政策委員として政策提言を行っているように、台湾の宇宙開発にも助言を与えて欲しい、さらには、女性の社会での活躍についても助言して欲しい、と要望された。

山崎宇宙飛行士からは、文化的に世界をつないでいくワンアースの活動として今回初めて台湾を訪問したこと、国際宇宙ステーションでは、JAXAがアジア各国の若い世代から実験の企画を集め、日本の宇宙飛行士がこれを実施するなど、青少年も含めた国際協働が既に始まっていることなどが紹介された。

張国家宇宙機関長官から、台湾でも宇宙産業は盛んで、複数の人工衛星を保有しており、コンピュータや太陽電池パネルなどの宇宙向け部品でも強みを持っていること、宇宙からの防災に地球観測衛星が活用されていること、国際宇宙ステーションでもダークマターの観測などで共同研究をしていること、などが紹介された。

ワンアース長谷川代表理事は、「これを機に、両国青少年の直接交流が始まると喜ばしい」と述べた。

最後に、山崎宇宙飛行士の長女、次女が特別なプレゼントを持って入場し、記念撮影を行った。
今回のプレゼントは、山崎宇宙飛行士が2010年に宇宙に持参したアサガオの子孫「NAOKO☆宇宙アサガオ」の種で、福島の子どもたち(日本宇宙少年団福島分団)が、東日本大震災復興に多大な支援をしてくれた台湾への感謝の気持ちをこめて用意してくれた。桐箱に格納された種のほか、福島の子どもたちからの感謝のメッセージカード及び山崎宇宙飛行士の手によるフライト証明書がセットとなり、蔡英文総統と陳建仁副総統宛、贈呈された。

【台湾側出席者】
陳建仁 中華民国副総統(副大統領)
李澄然 外交部常務次長(外務副大臣)
張桂祥 国家太空中心主任(国家宇宙機関長官)
周學佑 外交部亜東太平洋司副司長
李世丙 外交部亜東関係協会副参事
ほか

【日本側出席者】
山崎直子宇宙飛行士 一般財団法人ワンアース名誉顧問
三船文彰文化使節団長 一般財団法人ワンアース理事
保延憲一 一般財団法人ワンアース顧問
長谷川洋一 一般財団法人ワンアース代表理事
長谷川京子 一般財団法人ワンアース役員秘書
繁田翠 宇宙飛行士秘書
ほか
【特別協力】日本宇宙少年団福島分団

【お問い合わせ】 一般財団法人ワンアース 代表理事 長谷川洋一
090-9230-8586
hasegawa@the-one-earth.org
http://www.the-one-earth.org/jp/

山崎直子宇宙飛行士が初の台湾訪問

より親密な文化交流を目指し、総統府、奇美博物館などで懇談
福島の子どもたちが用意した宇宙アサガオの種を蔡英文総統、陳建仁副総統に贈呈!

ワンアース(長谷川洋一代表理事・茨城)は2016年9月、山崎直子宇宙飛行士(同財団名誉顧問)を中心とした代表団を台湾に派遣し、宇宙を含めた科学技術、教育、芸術などにおける、日本とのより親密な文化交流を呼びかける。今回の訪問カ所は台南の奇美博物館と台北の総統府に限られるが、新しい親交の印として山崎宇宙飛行士自身が宇宙に持参したアサガオ種の子孫である「NAOKO☆宇宙アサガオ」の種5000粒が贈呈される。この日のために宇宙アサガオを栽培して多量の種を採取してくれたのは福島の子どもたち(日本宇宙少年団福島分団・大野裕明分団長)。種は、東日本大震災の際に台湾から寄せられた支援への返礼の気持ちを綴った色紙とともに、ワンアースに託された。今後、台湾と福島の青少年レベルの交流も期待される。

【訪台日時】 2016年9月18-19日
【訪問場所】 台南・奇美博物館(9月18日午後)、台北・総統府(9月19日午前)
【派遣メンバー】
山崎直子(宇宙飛行士、一般財団法人ワンアース名誉顧問)
三船文彰(訪問団長、一般財団法人ワンアース理事)
長谷川洋一(一般財団法人ワンアース代表理事)
保延憲一(一般財団法人ワンアース顧問)


種を用意してくれた福島の子どもたち(日本宇宙少年団福島分団)


贈呈される種の梱包

【一般財団法人ワンアースについて】
 宇宙飛行士が、宇宙から生々しい言葉と映像を伝える時代になり、この星のありのままの姿が認知されるようになった。その結果、かけがえのない母星で共に生きる『地球市民』という新たな価値観が、国境を越えて醸成されつつある。地球市民、とりわけ未来を担う青少年らを中心に、宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを学び、国境を越えた地球市民活動を展開し、各地域の風土や文化の多様性を、相互に敬意を持って受け入れ、宇宙文化とも言える新たな共通の価値観を紡ぎ出すことを目的に、2015年6月、一般財団法人ワンアースが設立された。同財団では、国際政治の複雑な事情とは別の次元で、文化的に世界を一つに繋いでゆくことを究極の目標としている。
 一方、ワンアースでは、東日本大震災復興支援のため、「きぼうの桜」計画を遂行中である。この事業は、千年以上生きて巨大化する稀少な宇宙桜を復興地(主に津波到達点上)に植樹し、未来への遺産とする事業であり、広い意味での『宇宙の文化利用』である。
 宇宙桜とは、2008−2009年に若田光一宇宙飛行士と共に宇宙を旅するために日本各地から選び抜かれた14本の名桜(日本三大桜含)の種から、地上帰還後に極く少数発芽した桜の若木。宇宙桜は母樹の各地で宝物のように養育されているが、ワンアースの呼びかけに応え、東北復興のために苗を増やして贈呈する準備が各地で始まっている。
 宇宙桜は話題性のほか、遺伝的に長寿で巨大化することが分かっているため、津波到達点上に植えれば避難の指標になり、また観光資源としての期待も大きい。2016年9月現在、すでに13の市町村が植樹の希望を表明している。今後も参加市町村が増えると予想され、東北全域の広域事業となる可能性がある。巨大桜という有形の文化・観光資源と、それにまつわる物語や歌などの無形文化資源を市民主体で創造し、復興地再生に末永く貢献することが目標。

【お問い合わせ】 一般財団法人ワンアース 代表理事 長谷川洋一
090-9230-8586
hasegawa@the-one-earth.org
http://www.the-one-earth.org/jp/

福島の少年少女が育てた宇宙アサガオが台湾へ

東日本大震災復興支援への感謝を込めて、日本宇宙少年団福島分団が種を準備

2016年9月3日、ワンアースの長谷川代表が福島市を訪れ、ブルースーツで決めた日本宇宙少年団福島分団の少年少女たちから「宇宙アサガオ」の種と色紙を受けとりました。

宇宙アサガオとは、山崎直子宇宙飛行士が2010年4月に宇宙に持参した200粒の子孫で、主に日本宇宙少年団で育てられた後、『NAOKO☆アサガオ』として全国に広がっているものです。

ワンアースでは、東日本大震災に際し、速やかに多大な支援をしてくれた台湾の人々に感謝の気持ちを伝え、新たな文化交流を進めるため、近日台湾を訪問し、交流の印として福島の子どもたちが育ててくれた宇宙アサガオの種の贈呈を行う予定です。

少年少女たちは、まさに未来の宇宙飛行士。
そして、彼らが羽ばたける国際社会を作るためにワンアースは日々取り組んでいきます。

公益財団法人日本宇宙少年団についてはリンクをご覧ください
http://www.yac-j.com/yac/joinus/

福島分団(大野裕明分団長、齋藤秀男副分団長)

全国に140の分団がありますので、あなたの町にも分団があるかもしれませんね。年齢性別の制限はありませんので、大人でも入団可能です!