2016年12月22日
岐阜大学教育学部附属中学校(岐阜市)を訪問しました。
ここは、2008年に高桑星桜が宇宙フライトした時に大活躍した学校です。
同校の自然科学部のメンバーは、OGでもある筑波大学の富田−横谷香織先生の指導を受け、当時、保存会の大人たちでさえ発芽させられなかった星桜を見事発芽させたのです。
その功績が評価され、2009年には生態工学会から表彰されたほどです。
同校で育っている宇宙星桜を、東北の復興のために贈呈したい・・・そうした関係者の思いの中で、ワンアースは、宮城県石巻市の中学校とご縁を結びました。
この貴重な宇宙星桜の若木からは、『採り木』で新しい苗が作られています。
採り木をしてくださったのは、中将姫誓願桜の発芽にも成功した名人・吉村隆雄先生(樹木医)
遠く離れた中学生たちの心を結びつける「きぼうの桜」は、きっと末永く、町と町との交流に繋っていくことでしょう。
星桜の詳細はココをクリック
あけましておめでとうございます。
おかげさまで、2015年に誕生したワンアースの活動も三年目となりました。
現在の主業務である「きぼうの桜」計画も、東北各地の多くの皆さまのご理解を得て、今年三月から始まる植樹祭に向けて着々と準備が進められております。
2017年元旦現在、この計画に参加する市町村は18(東北で17、鳥取で1)となりました。
宇宙の物語を秘めた名桜を、大震災から復興する全市町村に咲かせたい・・・この夢の実現に向け、今年もワンアースは進んでゆきます。
昨年は、台湾との文化交流が理想的に進みましたが、ワンアースの目指す地球市民文化の醸成に向け、今年は他の国々とも交流を深めていきたいと思います。
これからも多くのみなさまにご参加いただけるような事業を創出していきますので、ひきつづき、温かいご支援を賜りたく、どうかよろしくお願い申し上げます。
2016年12月26日
ワンアース長谷川洋一代表理事は宮城県七ヶ浜町を訪問し、寺澤薫町長以下、主だった方々と協議し、この町への宇宙桜贈呈を決めました。
植樹祭は2017年春になる見込みで、植樹場所や日時、宇宙桜の種類については追って発表される予定です。
東日本大震災の時、七ヶ浜町の人口の一割にあたる約2000人が、家を失い、仮設生活を余儀なくされていました。
あれから6年を数える2017年3月、ようやく皆さんが恒久的な住宅に移り住む目処が立ち、仮設住宅がその役割を終える見込みです。
この復興の大きな節目を記念して、仮設住宅跡地に、きぼうの桜を植樹することになりました。
七ヶ浜町には、その名の通り美しい砂浜があり、明治時代から海水浴場として賑わってきました。それが、あの大津波で破壊され、そればかりか、伊達政宗公以来綿々と育まれてきた海岸の松林も、大半が失われてしまいました。
2016年夏、ようやく海水浴場が(仮)復活し、3万人もの来場者があったそうです。これからも、東北屈指の海水浴場として、賑わいを取り戻してくれるにちがいありません。
この町の復興とともに、きぼうの桜は育ち、やがては地域を代表する巨樹となるでしょう。
<写真提供:七ヶ浜町>
2016年12月21日
高知県仁淀川町を訪問し、生産をお願いしている宇宙ひょうたん桜の苗を見せていただきました。
雨上がり 山霧晴れる ひょうたん桜
山岳風景を従えて、堂々たるシルエット。
ひょうたん桜の原木は、樹齢400-500年(正確なところは不明)。
日本を代表する巨桜のひとつで、高知県仁淀川町の「桜地区」にあります。
桜地区は、Googleマップやカーナビにもほとんど記載がない、素晴らしい仙境なのです。
この桜の種が宇宙フライトしたのは2008年、地球に帰還したのが2009年のことです。
宇宙を旅した200粒の種の中から、発芽したのはわずかに4粒。
現在、そのうち2本が現地で「公開」されています。
手前から宇宙ひょうたん桜と、珍しいひょうたん桜の枝垂れ子樹。
宝のような若木が並んでいます。
桜守の金尾大蔵先生
ひょうたん桜母樹の子樹を台木にして、宇宙桜を接ぎ木で育てていただいております。絶好の環境の中、10本あまりの宇宙桜苗は、ぐんぐん伸びて、既に高さは3メートル。嫁入りする日を心待ちにしています。
太陽と森と清流の仁淀川町
この地で育まれた名桜・宇宙ひょうたん桜は、きっと千年先まで希望のシンボルとして東北やその他の地域で咲き誇ることでしょう。
ワンアース長谷川代表 大石弘秋仁淀川町長 大野敏光前教育長
きぼうの桜計画のテーマソングが遂に完成し、
2016年12月11日、キングレコードで収録を行いました。
作詞・村田さち子
作曲・しゅうさえこ
編曲・白石哲也
きぼうの桜事業の意義をふまえ、
三十一世紀まで歌い継がれることを目指した、優しい曲に仕上がりました。
この曲は、ソロと合唱の2バージョンがあり、それぞれカラオケも用意しました。
作曲者しゅうさえこさんのソロも力強く素敵ですし、児童合唱版も伸びやかに明るく仕上がりました。
来年1月末にCDでリリースされます。ご期待ください。
歌・しゅうさえこ ひまわりキッズ
ピアノ伴奏・岩波佳代子
合唱指揮・小林晴美
制作・早野佳代子(キングレコード)
デザイン・長谷川洋一
プロデュース・一般財団法人ワンアース
2016年11月24日
ワンアースの長谷川洋一代表理事は福島県庁を訪問し、鈴木淳一教育長ほか、主だった方々にきぼうの桜計画を御説明。県としてのご理解と今後のご参画をお願いいたしました。
福島県ではすでに、楢葉町、飯舘村などで、きぼうの桜計画の実行が決まっていますが、そのほかの市町村でも御検討中です。
このうち、もっとも早い植樹は楢葉町で、2017年3月上旬頃になる予定です。
2016年11月21日 鳥取県湯梨浜町を訪問しました
最大震度6弱・鳥取県中部地震(2016年10月21日発災)の被災地、鳥取県湯梨浜町を訪問しました。
いつでも出動態勢の作業着姿の宮脇正道町長にお時間をいただき、慰問を伝えるとともに、同町の、きぼうの桜計画への参加について懇談しました。
発災から1ヶ月が過ぎましたが、未だ屋根の上のブルーシートが目立ち、空き地には瓦礫が集積されています。それでもこの町には、ストレスのない、不思議なほど穏やかな空気が流れています。なぜでしょう?
町の中心には絵のように美しい東郷湖があり、多くの人々は湖畔に住んでいます。そして湖畔にはハワイという温泉がありますが(これだけでも凄いですよね)その由来はアロハ!のHawaiiではなく「羽」「合」つまり天女の羽衣から来ているのでした。
そうです、この町は天女に護られているのです
天女の羽衣伝説は日本各地に残っていますが、もしかすると太古の女性宇宙飛行士だったのかもしれませんね(ワンアース的にはどうしてもそう持って行きたいので。。。)その証拠に湖畔の天女像も、よく見るとビスで組み立てられたメタリックな衣装をまとっています
どこの地方も直面している少子化問題
廃校になった小学校は、素敵なカフェになっていました。
この町にはすでに宇宙ササユリ(愛称ソラユリ)が贈られています。
次は「きぼうの桜」を贈りましょう
2016年11月17日
山崎直子宇宙飛行士以下、ワンアース代表団は台北駐日経済文化代表処(台湾大使館に相当)を訪問し、謝長廷・駐日代表(大使に相当)と懇談しました。
謝大使は、台湾の元行政院長(首相に相当)ですが、なんと出身校は京都大学。
2016年9月のワンアース台湾訪問に際し、私たち代表団と陳建仁副総統との面会実現に尽力してくださった方です。
謝大使の日本語はもちろん完璧で、親密な雰囲気の中、9月の台湾訪問の実施報告、宇宙開発、教育、東日本大震災の復興、そして未来の国際社会のありかたなど密度の濃い対話が出来ました。
山崎宇宙飛行士からは、宇宙から地球を観た経験から、文化的に世界をひとつに繋ぐことの重要性が語られ、長谷川代表理事からは、縁ある福島の少年少女らによる台湾訪問を是非実現させたいと述べられました。
日本と台湾は正式な国交がありません。
政治的な課題は短期間では解決しないかもしれませんが、ワンアースは文化で世界を繋ぐ活動を積み重ねてまいります。
御参考リンク ワンアースの台湾訪問(2016年9月)
御参考リンク 福島の少年少女が育てた宇宙アサガオ台湾へ!
2016年11月4日
福島県福島市と飯舘村を相次いで訪問し、きぼうの桜計画を説明しました。
どちらの町も内陸にあるため津波の直接被害はありませんでしたが、原発事故により放出された放射性物質の影響などで、結果的には大きな被害を受けた町なのです。
福島市には、飯舘村や原発周辺から避難してきた人々が多く暮らしていますし、飯舘村は、2011年に全村避難を余儀なくされた状態から、帰村可能な状態を目指して除染に取り組んでいます。これまでも、これからも、道は険しいと言わざるを得ません。
「風評より、風化が怖い」と言う福島の人もいます。
日本全体は、すでにオリンピックに目が向いているのかもしれません。
しかし福島は、いつ果てるとも知れない除染や風評被害と今も戦っているのです。
ワンアースとしては、そこに故郷がある限り、きぼうの桜を植えます。
たとえ人々がまだ帰還出来なくても、故郷回帰の先遣隊として。
さあ、飯舘村にも福島市にも、桜を植えましょう。
(飯舘村は、きぼうの桜計画への参加を決めています)
きぼうの桜計画は、東日本大震災の復興地全域に、宇宙桜(超長命で巨大化する日本各地の名桜の直系樹)を点々と植え、千年後まで風化しないモニュメントとするワンアースの事業です。さらに、この巨桜群をよりどころに、新たな文化と広域コミュニティを創成していきます。
詳細は→リンク
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。