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きぼうの桜植樹祭、2019年秋、米沢

写真提供: 米沢市

2019年10月19日 山形県米沢市で、きぼうの桜植樹祭が行われました。

しめやかな小雨の中、中川勝市長、北杜市の小澤章夫政策秘書部長、ワンアースの長谷川代表の三人が祝辞を述べ終わると雲が去り、青空が顔を出しました。

青空を連れてきたのはソラちゃんだったのです!

宇宙桜大使ソラちゃん 今日も登場! 中川勝市長とツーショット

恒例の紲石回しは子どもたちの願いを込めて

代表2名によって、おごそかに埋設されました。

大人たちによる土かけ、子どもたちによる水遣り、そして看板の除幕と進み

クライマックスは合唱です。

愛宕小学校3年生のみなさんと、米沢市の女声合唱団、そしてなんと隣町の飯豊町からも女声合唱団コラール・ド・めざみが駆けつけ、過去最高かもしれない大合唱になりました。

記念撮影の後、ソラちゃんは、こどもたちにもみくちゃにされ御機嫌でしたが・・・さすがにお疲れの様子

「んだ、疲れたべ、おしょうしな(ありがとう)」

今年2019年は、米沢の名君として知られる上杉鷹山公の着任250年にあたる記念の年なので、多くの市民が主体になって「ようざん桜の杜事業」が進められています。また、米沢市は東日本大震災当時、3000人以上の避難者を受け入れ、復興の後押しを続けています。
きぼうの桜は米沢の空の下でも新しい使命を帯びて、いのちの美しさを31世紀に伝えてくれることでしょう。

写真提供: 米沢市

米沢市、きぼうの桜参加で復興を後押し

左から ワンアース長谷川洋一代表、米沢市 中川勝市長、北杜市 渡辺英子市長、桜守 三枝基治先生

山形県米沢市が、同県では初めて きぼうの桜計画に参加することになり、2019年10月2日 山梨県北杜市で苗の贈呈式が行われました。
米沢市は福島市の隣町。東日本大震災直後には3000人以上の避難者を受け入れ、そのまま定住した人も多いそうです。

母樹・山高神代桜(日本最古の2000年の桜)を拝観する両市長ら

この日は、中川勝・米沢市長を筆頭に、米沢市の職員5名が北杜市を訪れ、渡辺英子・北杜市長、土屋裕副市長、堀内正基教育長、桜守・三枝基治先生らに大歓迎されました。米沢の皆さんは熱心に母樹・山高神代桜(樹齢2000年)や宇宙神代桜(樹齢9年)をご覧になりました。

米沢市長は、東日本大震災復興への後押しの決意を込めて、きぼうの桜を未来のシンボルにすることが力強く宣言され、北杜市長と桜守から、きぼうの桜の苗が手渡されました。

仲の良い両市長

米沢は今年、名君・上杉鷹山公の着任250年にあたります。一方山梨も、今年は武田氏による開府500年。今も良きライバルの縁が続いているのかもしれません。

米沢市の植樹祭は次の通りです。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。
日時: 2019年10月19日 10時から11時30分
場所: 米沢市 旧愛宕小学校跡地 ようざん桜の杜公園
内容:
 米沢市長あいさつ、来賓挨拶、経緯説明
 紲石埋設、土かけ、水鑓り、看板除幕
 愛宕小学校児童による「きぼうの桜」合唱
 記念撮影 などなど
少々わかりにくい場所ですが、下記をコピペして地図アプリに打ち込んでみてください。
37°53’37.3″N 140°05’25.8″E

なんと、宇宙桜大使ソラちゃんも参加表明してくれましたよ!

武田と上杉の絆さわやか、450年ぶりに塩の御礼!

北杜市、米沢市へ「きぼうの桜」を贈呈、10月植樹へ

 2019年、名君の誉れ高い上杉鷹山公入部250年を迎える山形県米沢市は、山梨県北杜市から名桜・きぼうの桜(宇宙神代桜)の贈呈を受け、これを記念植樹する。一般財団法人ワンアースが進める広域交流事業「きぼうの桜」計画の一環。きぼうの桜(宇宙桜)は主に東日本大震災の被災地に、復興支援の目的で贈呈されてきたが、関係者らの強いはたらきかけと、新たな地域の絆の物語りを紡ぐため、米沢市への贈呈が決まった。

 米沢は上杉氏ゆかりの土地であり、北杜市は武田氏ゆかりの土地。今回の贈呈には450年ほど前、上杉謙信が武田信玄に送った義の塩への返礼の気持ちが込められているとの見方もある。

 千年の生命力を持つ「きぼうの桜」は、歴史のロマンに彩られながら、人の絆の物語りを31世紀まで伝えてくれることだろう。

 きぼうの桜の苗贈呈式は 2019年10月2日 14時より北杜市役所にて

 きぼうの桜植樹祭は 2019年10月19日 10時より旧愛宕小学校跡地(米沢市古志田町)にて開催される。一般市民や付近の小学生らの参加のもと、銘板除幕、銘石埋設、土かけ・水遣り、記念合唱、宇宙飛行士ビデオレターなど。参加自由。

三菱財団50周年記念式典に参加しました

2019年9月11日 東京で行われた三菱財団50周年記念式典に参加しました。会場には同財団の50年の歩みが展示されていましたが、名誉なことに、平成28年度にワンアースが助成戴いた活動も紹介されていました。

思えばこの助成をいただけたおかげで、「きぼうの桜物語」の公募や第1回の「きぼうの桜サミット」が実施できたのです。

第1回きぼうの桜サミット(2017年8月・宮城県七ヶ浜町で開催)
助成金で公募した「きぼうの桜物語り」

きぼうの桜事業が、桜の植樹を越えて文化創生事業に進化していくための重要なテイクオフでした。

記念パーティーはさすがに盛大華麗で各界の重鎮が集まっていました。ワンアースもこのような場にも恥じないよう事業を進化させていこうと、決意を新たにいたしました。

気仙沼大島の中学生、震災を高知県に伝える

2019年8月、気仙沼市立大島中学校の生徒たちが高知県仁淀川町にやってきました。

島っ子たちにとって、仁淀川の深い深〜い V字渓谷は、驚異の風景でした

きぼうの桜サミットでも大活躍している、気仙沼市立大島中学校の生徒代表(吉野桃愛、村上琉斗、水上風花)3名、島で育った「島っ子」です。

大島中学校には、震災直後、2012年春に植えられた「きぼうの桜第1号」があることでも有名で、この宇宙桜を復興に活用している最先端事例なのです。

今回の中学生たちの使命の一つは、なんと「二本目の宇宙ひょうたん桜をもらい受ける交渉」でした。中学生たちは、まず仁淀川町役場に大石弘秋町長を訪ね、二本目の宇宙桜が必要な理由を説明し、快諾されました。

2019年4月7日、大島と本土の間に橋が架かり、遂に「島が島でなくなる日」を迎えました。車で島内に来てくれる人々を迎えるための「ウェルカムターミナル」の緑地デザインを中学生たちが考え、これが宮城県に正式採用されたのです。その緑地のてっぺんにシンボルツリーとして新しい宇宙桜が咲き誇ることになります。御披露目は2020年春になるでしょう。

そして8月6日朝、大島中学生たちの話を聴くために、仁淀川町内の中学生「全員」が集まってくれました。「新しい東北」連携セミナー制度の助成を活用した震災の伝承セミナーです。

遠い地方でも、同じ中学生が地域のために頑張っている事例は、仁淀中学、池川中学の生徒たちの心に深く響いたことでしょう。

大島中学の発表の後に、「島中ソーラン」鳴子踊りが披露されましたが、鳴子踊りの本場高知の中学生たちが受けて立つ形で、新作の「よさこいソーラン」を教えてくれました。

土佐と気仙のこどもたちが鳴子を振って踊る

セミナーの後、島と山のこどもたちは、一緒にお弁当を食べ、町内を巡り、BBQをし、新たな交流の礎を築いてくれました。

みんなで行った、ひょうたん桜(樹齢500年の巨木)
そして初代宇宙ひょうたん桜!

翌8月7日の朝、島っ子たちは県庁を訪問し、伊藤博明 高知県教育長に今回の訪問内用と成果を報告しました。

中学生でも出来る、ではなく、中学生だからこそ出来ること。そうした舞台をセットアップするのが大人の役割でもありますね。ワンアースはこれからも、次世代の少年少女の力をお借りしながら、震災の復興と伝承をお手伝いしていきます。

きぼうの桜サミット2019レポ(その4)フィナーレ

きぼうの桜サミットのフィナーレは全体合唱と決まっています。今回は、なんとテーマ曲「きぼうの桜」の作曲者しゅうさえこ先生が出演してくださいました。しゅう先生は、14代目NHKうたのおねえさんです。

緞帳が上がると、舞台上には脱力した乙女たちが散らばっている、という衝撃の光景が・・・音楽とともに乙女は祈り、立ち上がり、やがて「ひとつぶの奇跡」を歌い出します。そう、花のいのちが芽吹き、生長する姿を表現していたのです。

男子も加わり「2019きぼうの桜合唱団」完成です。さらに、しゅうさえこ先生のリードで会場全体が「きぼうの桜」を練習し、大合唱しました。

会場に詰めかけた洋野町や各地の中高生たち総勢300名も舞台に上りました。そしてなんと金井宇宙飛行士まで大島中学の大漁旗ハッピを着て登壇してくれました。この状態で「きぼうの桜」を大合唱しました。

歌で会場がひとつになったところで、次回(2020年)サミット開催地の発表です。

次回は2020年、福島県福島市で開催することが宣言されました。福島市長からの挨拶文が読み上げられます。

きぼうの桜サミットも大団円となり、最後に記念撮影を行いました。みんなで花が咲くポーズです。

終演後、興奮醒めやらぬ中高生たちが、金井宇宙飛行士のもとに詰めかけました。

地元・洋野町の中高生たち
気仙沼市・大島中学と、楢葉町・楢葉中学
北杜市・甲陵高校のみなさん

きぼうの桜サミットは17時定刻、無事幕を閉じましたが、各地からの参加者のイベントはまだまだ続きます。(つづく)

きぼうの桜サミット2019レポ(その3)交流祭

7月27日の午後は、いよいよ宇宙飛行士も登場する「交流祭」です。JAXA金井宣茂宇宙飛行士が楽屋でスタンバる中、洋野町長・水上信宏さんが淡々と開催の辞を述べられました。

続いて山崎直子宇宙飛行士&宇宙桜大使犬ソラちゃんのビデオレターを上映し、ワンアースから きぼうの桜計画の説明がありました。その後、きぼうの桜物語り公募の中から「注目作」に選ばれた皆さんの表彰などを行い、一旦休憩に入りました。

午後の交流祭第2幕は「地球星歌」から始まりました。洋野町の大野中学校特設合唱部&グリーンエコーさんがゆったりと歌い上げ、ホールを感動が満たしました。卒業式などの大切な行事の時に歌い継がれているLOVE Earthな歌なのです♪

地球星歌の余韻が静かに消えていくと・・・ライトスタッフのテーマ曲とともに

宇宙飛行士がついに会場に降臨しました!  さすが金井さん、意表を突いて二階後方から現れ、どよめく観衆の中をゆっくりとフライバイして舞台に上がりました。

JAXA金井宣茂(かないのりしげ)宇宙飛行士の講演タイトルは「次世代へ、僕が宇宙から伝えたいこと」

講演は、宇宙飛行士特有の稀有な体験の紹介にとどまらず、金井さんらしい温かな口調で仲間の大切さ、国際協力の大切さなどが語られ、詰めかけた観衆の心に深い感銘を残しました。

そして今回のサミットでは、講演のあとのQ&Aは省略し、いきなりパネルディスカッションに突入です。お題は「あした宇宙へ!」 今回参集した各地域代表者13名に各学校代表者13名、そして金井宇宙飛行士がモデレータのような役でセンターに座り、過去にない大人数のトークバトルとなりました。

お題:もしも自分が宇宙飛行士になったら、2021年3月11日に(世界に感謝の気持ちを伝え、そして復興を宣言するために)宇宙ステーションでどんな活動をしますか?

中高生たちは臆することなく金井さんに意見をぶつけていました。「船外に旗を出したい」「船体を桜色に塗りたい」「人工流星でハートを描きたい」「ご当地宇宙食を作りたい」

などなどアイデアは無限に出てきます。

ご当地宇宙食をつくろう、という意見が出たところで自治体代表の大人たちからも手が上がります。

「やっぱり淡路島の玉葱ですよ」「いやいや楢葉のサツマイモを是非」

穏やかな笑顔が会場いっぱいに広がったところで、共同宣言です。このコミュニティで、本当に宇宙を目指すという決意が込められています。

いつまでも尽きることのない議論を終息させるには、本当に2021年に宇宙ミッションを企画するしかないようですね!

それにしても青少年のアイデアは素晴らしい、と、金井宇宙飛行士はじめ、誰もが感服したディスカッションでした。

(サミットはフィナーレ大団円へとつづきます)

きぼうの桜サミット2019レポ(その2)文化祭

きぼうの桜サミット本会議は2019年7月27日、岩手県洋野町のセシリア大ホールで開催されました。

午前中(10時から12時)は少年少女による文化祭です。今回は、県外から集まった4地域の中高生が、東日本大震災からの復興、未来の社会、そして宇宙への夢などを発表してくれました。

トップバッターは、宮城県気仙沼市立大島中学校からやって来た17名の生徒たちです。気仙沼市の紹介、自分たちの学校の紹介、そして震災復興と、きぼうの桜の活用などをクイズを交えてテンポ良く発表してくれました。

そして昨年も大人気だった「島中ソーラン」演舞は、今年も観客を魅了してくれました。生徒たちが着ているのは大漁旗。休み時間にも記念撮影に引っ張りだこでした。

そして昨年のサミット開催地・福島県楢葉町から楢葉中学校の3名が参加してくれました。楢葉町では中学生が中心となって会社を作り、特産品の企画開発や東京での販売体験を行うなど、ユニークで効果的な社会教育を進めています。この活動はたいへん有名ですので、みなさん「Nalysゆずスマイル楢葉」の商品を見かけましたら買って応援しましょう! Nalys=ナリーズと読みます。

福島市からは日本宇宙少年団福島分団のサブリーダーで、高校3年生の森田恭平君が堂々たる発表をしてくれました。すでにワンアースのこのホームページでも多くの記事になっていますが、この少年団では、数々の宇宙植物を育てていることで有名です。山崎直子さんゆかりの宇宙アサガオの種を増やして上皇后様や台湾総統に贈呈したり、町のグリーンカーテンを作るなど、華々しい活躍をしています。

文化祭のトリは、宇宙神代桜の苗元・山梨県北杜市から北杜市立甲陵高等学校の生徒さん27名が登場しました。文科省のSSH(Super Science High school)テーマでもある宇宙アサガオの研究や、英語でのスピーチなど、大人顔負けのハイレベルな発表に続き、甲陵と言えば・・・定番の合唱を披露してくれました。

♪花は咲く ♪群青 そして♪ハピネス で会場の熱気はクライマックスに! きぼうの桜の根っこはすべて繋がっている。。。そんな物語りを信じることが出来そうな瞬間でした

少年少女の熱気で、サミット前半の文化祭は大盛況のうちに幕を下ろしました。東日本大震災という未曾有の大災害を乗り越えて、人々の絆は被災地から世界へと、そして次世代へと繋がっていることを確信した幸福な時間だったと言えましょう。