岩手県洋野町の取り組み

2015年10月6日
岩手県洋野町を訪問しました。
同町では、きぼうの桜計画の推進が決まっており、今回は、植樹場所、時期について話し合いました。

洋野町、東日本大震災で一人の犠牲者も出さなかった町。
この町にも巨大津波は襲いかかりましたが、12メートルの大堤防が町を守ったのです。
しかも、河口には水門があり、津波の遡上を食い止めました。
これだけのインフラを作った背景には、明治29年(1896年)と昭和8年(1933年)の三陸大津波で大被害を出した、忘れられない経験があります。

しかし、コンクリートに任せっきりだったわけではありません。
堤防の無い八木地区でも、やはり犠牲者は出ませんでした。
消防団を中心とした、日頃からの徹底的な自主訓練により、あの日も、整然と避難して、怪我人すら出なかったのです。12分以内に水門を閉じる訓練。老人も含め、全員高台へ逃げる経路の検証。こうしたたゆまぬ努力が津波の被害を回避したという事実は、広く手本として知られるべきでしょう。

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町の背後の山間には、広大な牧場が広がっています。
まきば天文台の銀色のドームも光っています。
この町は、きぼうの桜にふさわしい町です。