NHK連続テレビ小説「らんまん」と宇宙桜の物語り

2023年4月に始まったNHK朝ドラ「らんまん」のモデル、植物学者の牧野富太郎が愛した特別な桜があります。

稚木の桜(ワカキノサクラ)

この清らかな稚児のような花をご覧ください

成長しても高さ3メートル程度にしかならない稀少種で、原木は富太郎が故郷・佐川町の城跡でただ一本発見したとされています。

そして21世紀になり、この不思議な桜は富太郎の意思を宿したかのように故郷を旅立ち、宇宙を飛翔し、やがて社会に役立つことになるのです。


2008年、JAMSSの社会貢献事業「花伝説・宙へ!」では、その種が地元・尾川小学校の子どもたちの手で集められ、同年11月15日、スペースシャトル・エンデバー号に乗って国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」へ旅立ちました。

翌2009年7月31日に宇宙から帰ってきた種は同年11月に発芽し、2011年、あの東日本大震災の直後に初開花しました。(現・ワンアース代表の長谷川洋一は、当時JAMSSでこの事業のプロデューサーでした)

2013年には1本の苗が佐川町から東京・多摩市に贈呈され、都立桜ヶ丘公園に植えられました。今では2メートルほどに育ち可憐な花を咲かせ、観に来る人々を楽しませています。

その後、多摩で成長した宇宙稚木の桜から採種して育てた宇宙2世が、2018年3月には渋谷の商店会の皆さまの熱意に応えて桜坂(インフォスタワー前)に、

そして、2019年3月13日には、ワンアースの東日本大震災復興事業「きぼうの桜」の一環で南相馬市・小高地区の小学校に贈呈されています。

宇宙桜の詳細は、ドキュメンタリー 宇宙桜誕生秘話 をご高覧ください。