福島県楢葉町を、宇宙神代桜の桜守が訪問

2016年10月21日


宇宙神代桜の桜守・三枝基治先生(当財団顧問)が福島県楢葉町を訪問し、ワンアースが進める東日本大震災復興支援事業「きぼうの桜計画」の宇宙桜植樹予定地を検分しました。


予定地となっている、天神岬公園の一角を、桜守の厳しい眼で検分していただきましたが、一部土壌の改良をすれば問題無し、となりました。


苗の植栽場所の土を掘り、宇宙神代桜の故郷・北杜市で調合される特別な腐葉土を入れる計画です。その他、風よけや獣食害対策など、具体的な指示を出していただきました。


楢葉町の目下の大きな課題は、福島第一原発事故で避難していた住民の、帰還促進です。2015年に全域避難命令が解除され、徐々に住民が帰還してきていますが、新しい町の魅力を創造することにより、帰還が促進されるでしょう。
さらに、2017年春には、新しい小中学校が開校し、子どもたち含めた家族の帰還加速が期待されています。


この慰霊碑のモチーフは、故郷に帰る鮭です。
かつては本州有数の遡上数を誇った楢葉町の鮭。
震災の年、放流事業が出来なかったため激減した鮭も、その後の町の努力により、どんどん還ってきています。
2017年の春こそ、きぼうの桜を植えるのにふさわしいタイミングですね。


宇宙桜が生きたモニュメントとなり、
それにまつわる伝説が、震災の記憶と教訓を31世紀まで伝える。
きぼうの桜計画は、風化しない未来遺産となることでしょう。

なお、この計画の実現には、公益社団法人国土緑化推進機構様の「緑の募金公募事業」補助金を活用させていただいております。