「News」カテゴリーアーカイブ

東北復興宇宙ミッション2021

2019年秋、ワンアースは宇宙ミッションを始動します。東日本大震災復興に対する世界中からの支援への感謝の気持ちを、国際宇宙ステーションから発信します。具体的内容は次の通りです。

【目的】 東日本大震災発災から10年である2021年3月11日を期し、東北三県を主体に日本から全世界に、復興支援への感謝の気持ちと、震災の記憶と教訓を伝承するためのメッセージを国際宇宙ステーションから発信する

【概要】

福島・宮城・岩手三県を中心とし、震災の記憶と復興のイメージを語る画像、モノ、言葉を国際宇宙ステーション(以下ISS)に打ち上げる。

ISSのキューポラ(地球が展望できる窓施設)や日本実験棟きぼう内に、物品・写真等を展示し、メッセージを宇宙飛行士に読み上げてもらい、映像を全世界に拡散する。 花や農作物の種などの記念品も打ち上げ、地上に回収後、地域活性化や震災の記憶と教訓の伝承に息長く活用する。

【スケジュール】

2019年度:計画発表、搭載物品選定、メッセージ募集、搭載技術調整等

2020年度:物品準備、打上、年度末(2021年3月11日)にミッション実施

2021年度:物品地上回収、各種地上イベント等で利活用

【期待される効果】

・日本から全世界への感謝の気持ちを発信出来る

・東日本大震災の記憶と教訓を世界規模で共有・伝承する構図が作れる

・東北の復興をアピールし、風評払拭に貢献できる

・国際宇宙ステーション(ISS)の社会的利用価値を端的に証明できる

2019年7月 きぼうの桜サミット in 洋野 で行われた宇宙を目指す共同宣言の様子

この宇宙ミッションの準備として、現在ワンアースは東北各地でワークショップ形式の市民討論を始めたところです。2019年度いっぱいは復興庁「心の復興」助成を活用しつつ、多くのみなさまのご意見を集め、歴史的に意義有る市民宇宙ミッション計画に仕上げていきます。

復興庁「心の復興」で採択されたワンアースの令和元年度事業計画概要

MS&ADゆにぞんスマイルクラブの助成団体2019に採択されました

関係者のみなさまの御支援ご助言により、ワンアースは今年度もMS&ADゆにぞんスマイルクラブ助成団体に採択されました。この場をかりまして篤く御礼申し上げます。

この助成金は、MS&ADインシュアランスグループ社員の有志のみなさまが、毎月の給与から積み立てて、ワンアースのような公益事業を行う団体を支援してくださるしくみです。

これまでも きぼうの桜のほか、数々の団体を支援し、車いすや福祉車両、手編み作品などを世界中の子どもたちへ贈る活動を進めていらっしゃいます。

ワンアースでは今回の助成金を、きぼうの桜事業で使用する「紲石」(きずないし)の製作費に充てさせて戴きます。

このような著名な助成活動の対象に、ワンアース「きぼうの桜」事業が選ばれたことは、たいへん名誉なことです。引き続き、助成団体の名に恥じない活動を持続し、そしてみなさんがびっくりするような発展を目指して努力する所存です。

MS&ADゆにぞんスマイルクラブの特色ある活動はこちらをご覧ください

北杜市から表彰を受けました

2019年11月1日

ワンアースは山梨県北杜市から市政功労表彰をいただきました。

これまでの「きぼうの桜」事業で、北杜市とともに被災地の復興と地域連携を促進し、北杜市の発展と知名度向上にも寄与したことが認められたそうです。

たいへん名誉なことで、恐縮するとともに、これまで、きぼうの桜事業のために、北杜市長・渡辺英子さんはじめ、北杜市民である桜守・三枝基治先生ら多くの関係者のみなさまにただただ感謝しております。

今後も東日本大震災復興にとどまらず、より多くの地域の交流を創生し、世界を一つに結ぶために、ワンアースは活動を続けていきます。

きぼうの桜植樹祭、2019年秋、米沢

写真提供: 米沢市

2019年10月19日 山形県米沢市で、きぼうの桜植樹祭が行われました。

しめやかな小雨の中、中川勝市長、北杜市の小澤章夫政策秘書部長、ワンアースの長谷川代表の三人が祝辞を述べ終わると雲が去り、青空が顔を出しました。

青空を連れてきたのはソラちゃんだったのです!

宇宙桜大使ソラちゃん 今日も登場! 中川勝市長とツーショット

恒例の紲石回しは子どもたちの願いを込めて

代表2名によって、おごそかに埋設されました。

大人たちによる土かけ、子どもたちによる水遣り、そして看板の除幕と進み

クライマックスは合唱です。

愛宕小学校3年生のみなさんと、米沢市の女声合唱団、そしてなんと隣町の飯豊町からも女声合唱団コラール・ド・めざみが駆けつけ、過去最高かもしれない大合唱になりました。

記念撮影の後、ソラちゃんは、こどもたちにもみくちゃにされ御機嫌でしたが・・・さすがにお疲れの様子

「んだ、疲れたべ、おしょうしな(ありがとう)」

今年2019年は、米沢の名君として知られる上杉鷹山公の着任250年にあたる記念の年なので、多くの市民が主体になって「ようざん桜の杜事業」が進められています。また、米沢市は東日本大震災当時、3000人以上の避難者を受け入れ、復興の後押しを続けています。
きぼうの桜は米沢の空の下でも新しい使命を帯びて、いのちの美しさを31世紀に伝えてくれることでしょう。

写真提供: 米沢市

米沢市、きぼうの桜参加で復興を後押し

左から ワンアース長谷川洋一代表、米沢市 中川勝市長、北杜市 渡辺英子市長、桜守 三枝基治先生

山形県米沢市が、同県では初めて きぼうの桜計画に参加することになり、2019年10月2日 山梨県北杜市で苗の贈呈式が行われました。
米沢市は福島市の隣町。東日本大震災直後には3000人以上の避難者を受け入れ、そのまま定住した人も多いそうです。

母樹・山高神代桜(日本最古の2000年の桜)を拝観する両市長ら

この日は、中川勝・米沢市長を筆頭に、米沢市の職員5名が北杜市を訪れ、渡辺英子・北杜市長、土屋裕副市長、堀内正基教育長、桜守・三枝基治先生らに大歓迎されました。米沢の皆さんは熱心に母樹・山高神代桜(樹齢2000年)や宇宙神代桜(樹齢9年)をご覧になりました。

米沢市長は、東日本大震災復興への後押しの決意を込めて、きぼうの桜を未来のシンボルにすることが力強く宣言され、北杜市長と桜守から、きぼうの桜の苗が手渡されました。

仲の良い両市長

米沢は今年、名君・上杉鷹山公の着任250年にあたります。一方山梨も、今年は武田氏による開府500年。今も良きライバルの縁が続いているのかもしれません。

米沢市の植樹祭は次の通りです。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。
日時: 2019年10月19日 10時から11時30分
場所: 米沢市 旧愛宕小学校跡地 ようざん桜の杜公園
内容:
 米沢市長あいさつ、来賓挨拶、経緯説明
 紲石埋設、土かけ、水鑓り、看板除幕
 愛宕小学校児童による「きぼうの桜」合唱
 記念撮影 などなど
少々わかりにくい場所ですが、下記をコピペして地図アプリに打ち込んでみてください。
37°53’37.3″N 140°05’25.8″E

なんと、宇宙桜大使ソラちゃんも参加表明してくれましたよ!

武田と上杉の絆さわやか、450年ぶりに塩の御礼!

北杜市、米沢市へ「きぼうの桜」を贈呈、10月植樹へ

 2019年、名君の誉れ高い上杉鷹山公入部250年を迎える山形県米沢市は、山梨県北杜市から名桜・きぼうの桜(宇宙神代桜)の贈呈を受け、これを記念植樹する。一般財団法人ワンアースが進める広域交流事業「きぼうの桜」計画の一環。きぼうの桜(宇宙桜)は主に東日本大震災の被災地に、復興支援の目的で贈呈されてきたが、関係者らの強いはたらきかけと、新たな地域の絆の物語りを紡ぐため、米沢市への贈呈が決まった。

 米沢は上杉氏ゆかりの土地であり、北杜市は武田氏ゆかりの土地。今回の贈呈には450年ほど前、上杉謙信が武田信玄に送った義の塩への返礼の気持ちが込められているとの見方もある。

 千年の生命力を持つ「きぼうの桜」は、歴史のロマンに彩られながら、人の絆の物語りを31世紀まで伝えてくれることだろう。

 きぼうの桜の苗贈呈式は 2019年10月2日 14時より北杜市役所にて

 きぼうの桜植樹祭は 2019年10月19日 10時より旧愛宕小学校跡地(米沢市古志田町)にて開催される。一般市民や付近の小学生らの参加のもと、銘板除幕、銘石埋設、土かけ・水遣り、記念合唱、宇宙飛行士ビデオレターなど。参加自由。

三菱財団50周年記念式典に参加しました

2019年9月11日 東京で行われた三菱財団50周年記念式典に参加しました。会場には同財団の50年の歩みが展示されていましたが、名誉なことに、平成28年度にワンアースが助成戴いた活動も紹介されていました。

思えばこの助成をいただけたおかげで、「きぼうの桜物語」の公募や第1回の「きぼうの桜サミット」が実施できたのです。

第1回きぼうの桜サミット(2017年8月・宮城県七ヶ浜町で開催)
助成金で公募した「きぼうの桜物語り」

きぼうの桜事業が、桜の植樹を越えて文化創生事業に進化していくための重要なテイクオフでした。

記念パーティーはさすがに盛大華麗で各界の重鎮が集まっていました。ワンアースもこのような場にも恥じないよう事業を進化させていこうと、決意を新たにいたしました。

気仙沼大島の中学生、震災を高知県に伝える

2019年8月、気仙沼市立大島中学校の生徒たちが高知県仁淀川町にやってきました。

島っ子たちにとって、仁淀川の深い深〜い V字渓谷は、驚異の風景でした

きぼうの桜サミットでも大活躍している、気仙沼市立大島中学校の生徒代表(吉野桃愛、村上琉斗、水上風花)3名、島で育った「島っ子」です。

大島中学校には、震災直後、2012年春に植えられた「きぼうの桜第1号」があることでも有名で、この宇宙桜を復興に活用している最先端事例なのです。

今回の中学生たちの使命の一つは、なんと「二本目の宇宙ひょうたん桜をもらい受ける交渉」でした。中学生たちは、まず仁淀川町役場に大石弘秋町長を訪ね、二本目の宇宙桜が必要な理由を説明し、快諾されました。

2019年4月7日、大島と本土の間に橋が架かり、遂に「島が島でなくなる日」を迎えました。車で島内に来てくれる人々を迎えるための「ウェルカムターミナル」の緑地デザインを中学生たちが考え、これが宮城県に正式採用されたのです。その緑地のてっぺんにシンボルツリーとして新しい宇宙桜が咲き誇ることになります。御披露目は2020年春になるでしょう。

そして8月6日朝、大島中学生たちの話を聴くために、仁淀川町内の中学生「全員」が集まってくれました。「新しい東北」連携セミナー制度の助成を活用した震災の伝承セミナーです。

遠い地方でも、同じ中学生が地域のために頑張っている事例は、仁淀中学、池川中学の生徒たちの心に深く響いたことでしょう。

大島中学の発表の後に、「島中ソーラン」鳴子踊りが披露されましたが、鳴子踊りの本場高知の中学生たちが受けて立つ形で、新作の「よさこいソーラン」を教えてくれました。

土佐と気仙のこどもたちが鳴子を振って踊る

セミナーの後、島と山のこどもたちは、一緒にお弁当を食べ、町内を巡り、BBQをし、新たな交流の礎を築いてくれました。

みんなで行った、ひょうたん桜(樹齢500年の巨木)
そして初代宇宙ひょうたん桜!

翌8月7日の朝、島っ子たちは県庁を訪問し、伊藤博明 高知県教育長に今回の訪問内用と成果を報告しました。

中学生でも出来る、ではなく、中学生だからこそ出来ること。そうした舞台をセットアップするのが大人の役割でもありますね。ワンアースはこれからも、次世代の少年少女の力をお借りしながら、震災の復興と伝承をお手伝いしていきます。