木漏れ日に
独り佇むイチリンソウ
静かな想い、誰にか伝えん
by 谷山稜
春浅き北アルプスの稜線の
ようやく雪解けした岩の狭間から
もう顔を出したコイワザクラ
わずか1センチの稀花は、
精一杯の装いで空に向き合っている
ここで
君に出会えて良かった。
by 谷山稜
乙女児の清らなうなじ鳴子百合
涼やに響く木漏れ日の森
by 谷山稜
春の森
舞い踊る妖精がカタクリならば
和服美人は菊咲一華(キクザキイチゲ)
出過ぎず地味すぎず、
場の空気を読んで立ち回る姿に、
古風な日本女性の美を想う
by 谷山稜
残雪の山に水芭蕉
どんなに上手に隠れても・・・
ていうか、かくれんぼうには無理がある、ね!
姫川源流域で by 谷山稜
信濃の奥地
雪解けの時期にだけ現れる幻の池
水面は鏡
菜の花の反映
蛙の合唱が始まると、
そよとの風が吹き、
やがて水面は踊り出す
by 谷山稜
幾重にも重なるハートを見つけた
名も無き庭の片隅に、
安住の地を見つけたチューリップ
そうやって、君らしく咲き続けてくれるなら
私はそれだけで満足だ
by 谷山稜
水を湛えたタイムの花は
名も無き庭のグランドカバー
by 谷山稜
源流の林間を
涼やかな風が駆け抜けていく
風が カタクリの花を連れ出そうとする
姫の心は揺れ時めいて、
それでも危うく思いとどまる
by 谷山稜
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。