「地球讃歌」カテゴリーアーカイブ

和服美人の立ち姿

キクザキイチゲ

春の森
舞い踊る妖精がカタクリならば
和服美人は菊咲一華(キクザキイチゲ)

出過ぎず地味すぎず、
場の空気を読んで立ち回る姿に、
古風な日本女性の美を想う

by 谷山稜

幻の池

1

信濃の奥地
雪解けの時期にだけ現れる幻の池
水面は鏡
菜の花の反映

2

蛙の合唱が始まると、
そよとの風が吹き、
やがて水面は踊り出す

by 谷山稜

ハートを重ねて

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幾重にも重なるハートを見つけた

名も無き庭の片隅に、
安住の地を見つけたチューリップ

そうやって、君らしく咲き続けてくれるなら
私はそれだけで満足だ

by 谷山稜