2016年2月8日
仙台平野はうららかな小春日です。
この日は、仙台市、利府町、そして多賀城市を訪問し、きぼうの桜計画について話し合いました。
利府町役場
利府町は、すでにこの計画への参加を決めており、来春の植樹を目指し、最適な場所を検討中です。
仙台市、多賀城市ではまだ検討段階ですが、きっと計画実行となるように、ワンアースとしても、精力的に提案していく予定です。
また、利府町の高台には、宮城県総合運動公園グランディ・21があります。
メインスタジアムの「ひとめぼれスタジアム」は、伊達政宗の兜の三日月を象った宇宙的なデザイン。その偉容は、遠方からもよく見えます。
このスタジアム前の広大な広場に宇宙桜を植えたらどんな光景だろう・・・
発想はふくらんでいきます。
2016年2月5日
岩手県釜石市を訪問し、野田武則市長、田中透副市長、佐藤功教育長、村井大司総務課長はじめ、市の主だった方々と、きぼうの桜計画を話し合いました。
左から 佐藤教育長、野田市長、長谷川代表、田中副市長
ほどなく市のほうから発表があると思いますので詳細はそちらに譲りますが、この町の新しいシンボルとして、宇宙桜を含めた壮麗な都市景観がプランニングされています。
東日本大震災で1000人以上が犠牲になった釜石市。
しかし不幸中の幸、学校の生徒児童の99.8%が無事避難できたのです。
この出来事は、今後の防災教育の中でも模範とされるでしょう。これは奇跡ではありません。あくまで地に足の付いた、日々の訓練成果なのです。
昨年、橋野鉄鉱山の世界遺産登録に、釜石市は沸きに沸きました。
そしてこの春はなんと、20年ぶりのセンバツ甲子園出場の話題で持ちきりでした(すでに監督の胴上げもあったようです)。
また、2019年にはラグビーW杯がやってくることも決まっており、町を挙げて明るい未来へ向かう勢いはとまりません。
2016年2月4日
岩手県山田町を訪問しました。
佐藤信逸町長と懇談し、山田町の きぼうの桜計画への参加が決定いたしました。
この町の特徴は、なんといっても、美しい養殖イカダ風景でしょう。
ご覧ください。
このイカダには、カキ、ホタテなど、海の御馳走がぎっしりくっついているのです。
かつて3000以上もあったイカダは、311の津波でほとんど流されてしまいましたが、内外からの支援と、賢明な復興努力で、現在では2000基を越えるまでに回復しています。
また、この湾の真ん中には、オランダ島(無人島)があります。
1643年に、オランダ船「ブレスケンス号」が停泊し、人々と交流したのがその名の由来です。鎖国の時代、人々はさぞや驚いたことでしょう。
このような風景ともマッチした最良の場所に、宇宙の巨大桜を植えたいものですね。
(左)佐藤信逸町長
2016年2月3日
岩手県洋野町を訪問し、下川原康文副町長と、きぼうの桜計画の詳細を話し合いました。
(右)下川原康文副町長
この町は既に、きぼうの桜計画の実行が決まっていますが、植樹場所については入念に議論を続けてきました。
まだ公表できませんが、秘策を練っていますので、
数十年後には、きっと驚くべき景観になっているでしょう。
この町の背後の山稜は、「海成段丘」という珍しい地形になっており、「三陸ジオパーク」の一部です。
http://sanriku-geo.com/
その段の上には広大な牧野が広がっており、この時期はもちろん大雪原です。
さぞや星が綺麗だろうと思いきや、ありました! 銀の天文ドーム。
「ひろのまきば天文台」
この斜面が緑に彩られるとき、巨桜が咲き誇る。
夜は何億光年の星々の光が、音もなく大地に吸い込まれていく・・・
そんな情景を想像したくなりますね。
(右)普代村 柾屋伸夫村長
岩手県普代村に、きぼうの桜計画が採択されました。
2016年2月2日、
ワンアース代表理事の長谷川洋一が柾屋伸夫村長をたずね、
きぼうの桜計画の、詳細な実施方針を話し合いました。
この村は、津波から人々の命を守った大水門で有名です。
明治29年、昭和8年と大津波で甚大な被害を経験した普代村では、その後、水門の建設が進められました。
当時の和村幸得村長が主張した15.5メートルというスペックは、有り得ない高さに思われ、「税金の無駄遣いだ」と、国からも村人からも批判を浴びました。
しかし村長は頑として譲らず、工事を押し通したのです。
このとき村長の脳裏には、明治の大津波の、波高15.2メートルという数字があったからです。
そして2011年3月11日。
波高23.6メートル
千年に一度と言われる巨大津波は、この大水門さえ軽々と乗り越えて村を襲ったのです。しかし大水門が大部分のエネルギーを受け止めてくれたおかげで被害は抑えられ、死者ゼロ、行方不明1に踏みとどまりました。
「二度あったことは三度あってはならない」
批判を浴びながらも信念を通し、村を救った20世紀のサムライたちを、私たちは忘れてはなりません。
そして今、31世紀の子孫たちを守るために、普代村の皆さまは、きぼうの桜計画を進めていくことになりました。
2016年2月1日
岩手県野田村を訪問し、
小田祐士村長はじめ、主だった方々と、きぼうの桜計画の進め方について話し合いました。
(右)小田祐士村長
この村では、現在大堤防の工事中です。
従来も、コンクリートの堤防がありましたが、3.11の津波の第一波でいともあっさり破壊されてしまいました。それを村人たちはまざまざと見ています。
そこで復興計画では、コンクリートの第一防壁と第二防壁の国道だけでなく、第三防壁の嵩上げ緑地を、土盛りで作り上げ、人はその内側に住むことにしたそうです。第三防壁になる緑地は、広大な都市公園として、豊かな緑の景観を作り出すことでしょう。
野田村の産業としては、釜炊きで作る海の塩「のだじお」が大昔から有名ですが、これからは新しい特産物の開発も重要と考え、山葡萄のワイナリー建設などにも意欲的に取り組んでいます。
自然との共生の中で育まれた人情あふれる北の村。
あの西行も、この地を愛し、長期滞在したそうです(この土地の才女と歌合戦をして敗れ、逃げ出した、というオチがありますが)。
さあ、宇宙桜はどこに植えましょうか?
醍醐桜で、愉快な仲間たちに出会いました。
遊劇旅団
岡山の観光名所でダンスして、地元を盛り上げようという若者たちです。
雪の中でも大はしゃぎ☆
下記、動画も見てあげてくださいね
遊劇旅団のチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCv5tf4ocd4w5r9uAEON_Xxw
ワンアースは、地域に根付いた文化集団を応援します!
京都桜守・十六代目佐野藤右衛門さんは、人間国宝のような方です。
2016年1月23日(土) かねてからのお願いが叶い、
醍醐桜(岡山県真庭市)を診ていただきました。
醍醐桜は樹齢千年といわれる本邦屈指の名桜ですが、ここ数年、急に花付きが悪くなり、地元真庭市でもたいへん心配されていました。
京都から車でいらした藤右衛門先生、まず木槌を取り出しました
コツコツと優しく幹を叩いて耳を澄ませます。
まるで大桜と対話しているようでした。
「ここは空洞や」「あ、ここは元気や」
どうやら幹の中は部分的に朽ちて空洞になっているようですが、元気な維管束もたくさん残っているようでした。
「胴吹きしてますやろ? 桜がまだまだ生きようとしている証や」
次に先生は注射器を取り出しました。
桜に注射ですか???
桜に注射? 煙の行方で樹の健康診断ができる!
なんと注射器に煙草の煙を吹き込みました。
そして、針先を木の皮の隙間に差し込むと、ピストンを押します。
中がしっかりしていると、煙は跳ね返ってきますが、皮の中がスカスカに朽ちていると、煙は離れたところから出てきます。
左・NPO醍醐桜未来プロジェクトの春木基男理事長 右・佐野藤右衛門先生
こうやって診断が終わりました。
「まだまだ大丈夫や。二百年でも三百年でも生きられるで」
と、心強いお言葉を戴きました。
ただ、支柱が多すぎること、特に鉄の支柱やワイヤーが、枝や幹に食い込んで、そこから樹が腐ることが心配だそうです。
人は、今の形を維持したいあまり、支柱を立てたり、彦生え(根元から出る新しい枝)を払ったりしたくなりますが、本当は何もしないのが一番だそうです。
不要な枝は折れ、また新しい枝が生えて、樹は自ら形を作っていく。
それが「最強」のエドヒガンザクラの力なのかもしれません。
2008年に宇宙フライトした三春滝桜の種を集めてくれた桜中学校。
2013年に廃校になってしまいましたが、なんと!アニメのテーマパークとして生まれ変わりました。
三春ガイナックス 福島さくら遊学舎
http://fukushimagainax.co.jp/?page_id=2
これは凄い☆アニメファンにはたまらない空間ですね!
桜中学を含め、付近の四中学校は合併し、2013年に、新生・三春町立三春中学校として誕生しました。
宇宙桜はいずこに?
ありました。桜中学校に植えられていたのです。
学校は、関係者以外立ち入り禁止ですが、宇宙桜はフェンス近くに植えられているので、三春町運動公園の大駐車場からも見ることが出来ます。
鈴木義孝・三春町長(右)とワンアース長谷川代表
2016年1月20日、ワンアースは、三春滝桜の里、福島県三春町に鈴木義孝町長を訪問し、今後の宇宙桜苗の贈呈計画に関する詳細をお願いいたしました。
まだどの町に贈るかは未定ですが、東北沿岸に、巨大な滝桜の子孫が屹立する姿を想像すると、夢のようですね。
三春町には津波は来ませんでしたが、原発事故の影響はいまだ残っています。
富岡町や葛尾村などから避難してきた多くの人々は、未だに帰還出来ず、三春町に仮住まいしています。
東日本大震災の最後の課題ともいえる原発事故。
この問題と闘いながらも、津波被害を受けた地域にきぼうの桜を贈ろうという三春町の姿は感動的ではありませんか。
追伸・その後、宇宙滝桜の若木は岩手県釜石市に贈呈されることになり、世界遺産・橋野鉄鉱山に植樹されました(2018年4月)コチラから詳細をご覧ください
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。