岩手県普代村に、きぼうの桜計画が採択されました。
2016年2月2日、
ワンアース代表理事の長谷川洋一が柾屋伸夫村長をたずね、
きぼうの桜計画の、詳細な実施方針を話し合いました。
明治29年、昭和8年と大津波で甚大な被害を経験した普代村では、その後、水門の建設が進められました。
当時の和村幸得村長が主張した15.5メートルというスペックは、有り得ない高さに思われ、「税金の無駄遣いだ」と、国からも村人からも批判を浴びました。
しかし村長は頑として譲らず、工事を押し通したのです。
このとき村長の脳裏には、明治の大津波の、波高15.2メートルという数字があったからです。
そして2011年3月11日。
波高23.6メートル
千年に一度と言われる巨大津波は、この大水門さえ軽々と乗り越えて村を襲ったのです。しかし大水門が大部分のエネルギーを受け止めてくれたおかげで被害は抑えられ、死者ゼロ、行方不明1に踏みとどまりました。
批判を浴びながらも信念を通し、村を救った20世紀のサムライたちを、私たちは忘れてはなりません。
そして今、31世紀の子孫たちを守るために、普代村の皆さまは、きぼうの桜計画を進めていくことになりました。