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きぼうの桜植樹2021(その2)宮城県石巻市

2021年3月29日
東日本大震災で最大の被害を被ってしまった石巻市。
この日、日和山公園に、山梨県北杜市から戴いた宇宙神代桜を「きぼうの桜」として植えました。
コロナ禍ということもあり、公開の植樹祭は行わず、亀山紘市長と、ワンアースの長谷川代表の二人だけで植樹を行いました。

桜の名所でもある日和山は
多くのみなさんが津波から逃れて駆け上がった象徴的な場所です。

震災遺構となった門脇小学校跡

この鳥居から見おろす海はいつも輝いています。
眼下の平地は、かつては大住宅街でした。あの角にもこの角にも、人々の生活が息づいていた場所なのです。
震災の記憶を伝承するためにも、ワンアースは、きぼうの桜を植え続けていきます。

10年間、復興に取り組んでこられた亀山紘市長は4月に御勇退。おつかれさまでした。

きぼうの桜植樹2021(その1)南三陸町

この春、ワンアースは「東北復興宇宙ミッション2021」に注力しておりましたが、「きぼうの桜」事業も怠っていません。東日本大震災被災地3箇所で、地域の代表の方々とともに千年の希望と祈りを込めて、宇宙桜を植えました。

その1【宮城県南三陸町】
2021年2月22日
宮城県南三陸町に、宇宙ひょうたん桜を植えました。
この桜は、苗元の仁淀川町の桜守・金尾大蔵さんと大野敏光さん(ワンアース顧問)に生産していただき、昨年、いったん岩手県洋野町に預けておいたものです。
今回の植樹は、津波到達点である戸倉地区公民館(元戸倉中学校)前に植えられました。ここは高台になっていて、はるか眼下の海を見下ろすと、まさかここまで津波がやってくるとは誰にも想像できない場所です。

<佐藤仁町長と三浦清人町議会議長のごあいさつ>

佐藤仁町長、齊藤明教育長、三浦清人町議会議長はじめ、戸倉小学校の6年生全員が出席し、戸倉公民館(旧・戸倉中学校)で式典を行い、黙祷の後、子どもたちの手で恒例の紲石(きずないし)回しと埋設が行われました。

紲石(きずないし)を回しながら願いを込める子どもたち

土掛けは大人の役目、水遣りは子どもたちの役目。

2月とは思えないうららかな小春日のもと、未来への希望が南三陸町に根を下ろしました。

南三陸町は、2011年3月の東日本大震災では16メートルの津波で壊滅的な被害を受け、連日報道されたことで記憶に新しいと思います。
10年経っても、東日本大震災の復興は道半ばです。それでも、この桜を希望のシンボルにしたいと、町民のみなさまはたいへん喜んでくれました。そんなみなさんの気持ちは、このハートに込められていますね。

野口さん、おかえりなさい!

東北復興宇宙ミッション2021の「宙の主役」野口聡一宇宙飛行士が、168日間にわたる宇宙での任務を終え、無事地上に帰還しました。

野口さんら4人の宇宙飛行士を乗せたドラゴン宇宙船「レジリエンス号」は、日本時間5月2日午後3時57分、メキシコ湾に着水しました。

迎えに来た船上で、野口さんたちは元気な姿を見せてくれました。

リハビリが終わったら、東北にも雄姿を見せて戴きたいですね!

宇宙から世界へ、ありがとう

<構成>
00:00 詩の朗読(菊池のどか)
00:44 野口聡一宇宙飛行士による宇宙からのメッセージ
02:32 宇宙に掲げた横断幕製作風景&各地の原画
05:04 野口さん撮影による、宇宙での横断幕近接映像
07:43 復興10年を語る各地の映像
    宇宙ミッション誕生までの物語り
10:40 野口さんによる宇宙での作業風景&詩の朗読
11:26 山崎直子宇宙飛行士(実行委員長)ご挨拶

【野口さんの読み上げるメッセージ全文】+英訳
みなさん、こんにちは。宇宙飛行士の野口聡一です。
東日本大震災から10年という節目にあたり、
東北市民から世界のみなさまに向けたメッセージを伝えさせていただきます。

あの日、自然の圧倒的な力の前に、
私たちの生活はいとも簡単に崩れ去りました。
当たり前の日常が、どんなにありがたかったか
それは、失って初めて分かりました

そんな絶望の日々の中で、世界の皆さんから届けられた支援の手は
まさに私たちの光でした。
誰もが誰かに支えられていること、
ひとりで生きているわけではない、ということを強く感じました。

今この瞬間にも、人類は新型コロナウイルスという新たな脅威と闘っています。
どんなに国や社会が分断されようとも、
私たちは確かに地球という一つの星の上で繋がっています。

わたしたちは、ここで生きていきます
そうして笑顔あふれる未来をつむぐことができるのは、
支援してくれた世界中のみなさんのおかげです。

復興10年。
これからは、私たちが世界に恩返しをする番です。
新たな決意を噛みしめて、宇宙から感謝の言葉を送ります。

世界のみなさん、ありがとうございます。

Hello, everyone. I’m Soichi Noguchi, an astronaut.
Now that it has been 10 years since Great East Japan Earthquake happened,
I would like to convey a message from Tohoku citizens to everyone around the world.

On that day, facing the overwhelming power of nature,
Our lives were destroyed very easily.
How grateful we should be for daily life, we realized it after it was lost.

In those days of despair, the support, delivered by everyone around the world, was nothing but our hope.
“Everyone is supported by someone.”
“Not a single human can live alone.” These normal, yet important things are what it has taught us.

At this very moment, humankind is fighting a new threat, COVID-19.
No matter how divided the country or society is,
We are certainly connected on this planet.

We will live here now or ever.
Thanks to everyone around the world, we can now imagine a future full of smiles.

10 years of reconstruction.
It is our turn to give back to the world.
With a new determination,
I am now going to send a big thanks to everyone around the world from space.

Thank you.

【山崎委員長の挨拶(動画の末尾)】
東日本大震災から10年が経ちました。国内外の多くの皆様のご支援により、東北は復興の歩みを続けておりますが、まだまだ道半ばです。そしてこの未曾有の災害の、記憶と教訓を、後世に伝えていくことが大切と考え、今回の宇宙ミッションでは、多くの少年少女たちに参加していただきました。この宇宙ミッションの成果が、さらなる復興と交流にお役に立てれば幸いです。

Ten years have passed since the Great East Japan Earthquake. Thanks to the support of many people in Japan and abroad, Tohoku is still in the process of recovery, though we still have a long way to go. We believe that it is important to pass on the memories and lessons of this unprecedented disaster to future generations, and that is why we had many boys and girls participate in this space mission. We hope that this space mission be a boost for further reconstruction and exchange.

報道各位・宇宙から世界へありがとうの動画発信要領について

報道各位 宇宙から世界へありがとうの動画発信要領について

東北復興宇宙ミッション2021事業の一環で、国際宇宙ステーション・野口聡一宇宙飛行士による撮影が成功しましたので、予定通り3月11日0時0分より「宇宙から世界へ、ありがとう」の動画公開が可能となりました。是非報道して戴きたく、よろしくお願い申し上げます。
この動画は、3月10日にYouTubeに「限定公開」モードでアップロードし、URLを本メーリングリストで発信いたします(この時点で記事・番組等の仕込みにご利用できますが、3月10日いっぱいは外部に漏れないようご注意ください)。
3月11日に日付が変わると同時に報道解禁します。朝刊にもぜひお使いください。
特に申請手続きはありませんので、そのまま利用ください。各地自治体のHP、復興庁のHP(発災10年復興発信事業のポータルサイト)にも掲載していただきます。
YouTubeも「公開」モードに切り替わり、一般の方でも観られるようになります。

【野口さんの撮影成功】
日本時間2月25日20時ごろ、宇宙で野口宇宙飛行士による横断幕とメッセージ動画撮影が100%成功裏に完了しました。JAXA筑波宇宙センターの管制局では、総指揮の「Jフライト」ポジションに大西卓哉宇宙飛行士が着座。万全の体制で臨みました。
【まるで宇宙職人】野口さんは7mの絹の横断幕を完璧に広げるために30分ちかくも時間をかけて作業してくれました(その作業風景も動画に取り込んであります)。無重力で巨大な羽衣のような薄布を広げる作業は想像以上の困難があります。何度もゆがみを直したり、しわを伸ばしたり、干渉する物品を移動させたりと、納得のいくまで作業する姿からは職人のような気迫が伝わってきました。
・動画には、野口さんが東北市民から預かった「世界への感謝のメッセージ」、復興10年横断幕の宇宙での近接画像、子どもたちによる横断幕製作風景、復興各地の10年間の画像、各地の子どもたちの合唱(わせねでや、群青など)などを織り交ぜます。
・河北新報社様、岩手日報社様、福島民報社様、福島民友新聞社様、毎日新聞社様から画像を提供戴いております(計26枚、動画中では1分程度)。それぞれの画像左下に各社のクレジットが入っております。
・不来方高校音楽部、仙台南高校音楽部、七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー NaNa5931、宮城三女OG合唱団、福島しあわせを運べるように合唱団、しゅうさえこ の皆さまから復興応援ソングの歌声をご提供いただいております
・米国の伝説のピアノの巨匠・ルース・スレンチェンスカ女史(95歳)(ラフマニノフの弟子)が、東北復興10年のために今回特別に演奏してくださった音源も挿入しております。

【お問合せ】
東北復興宇宙ミッション2021 事務局長  長谷川 洋一
09092308586 yohspicy.hasegawa@nifty.com

野口さん、宇宙での撮影に成功

「東北復興宇宙ミッション2021」は国際宇宙ステーション・野口聡一宇宙飛行士による撮影が成功しました。野口宇宙飛行士はじめJAXA/JAMSS、NASA関係者らのご尽力に深く感謝と敬意を表します。

予定通り3月11日0時0分よりYouTubeで「宇宙から世界へ、ありがとう」の動画を公開いたします(視聴方法は、追ってお知らせいたします)。

【野口さんの撮影成功】
日本時間2月25日20時ごろ、軌道上で野口宇宙飛行士による横断幕とメッセージ動画撮影が成功裏に完了しました。JAXA筑波宇宙センターの地上管制局では、総指揮をする「Jフライト」ポジションに大西卓哉宇宙飛行士が着座し、万全の体制で臨みました。

【まるで宇宙職人】野口さんは7mの絹の横断幕を完璧に広げるために30分ちかくも時間をかけて作業してくれました。無重力で巨大な羽衣のような薄布を広げる作業は想像以上の困難があります。何度もゆがみを直したり、しわを伸ばしたり、干渉する物品を移動させたりと、納得のいくまで作業する姿は職人のような気迫が伝わってきました。

ミッションメモリアルボードにサインするワンアース長谷川洋一代表理事(左)と古川真顧問(右)

*動画には、野口さんが東北市民から預かった「世界への感謝のメッセージ」、復興10年横断幕の宇宙での近接画像、横断幕の地上での制作風景、復興各地の10年間の画像、そして各地の子どもたちの合唱(わせねでや、群青など)などを織り交ぜます。

*河北新報社、岩手日報社、福島民報社、福島民友新聞社、毎日新聞社から画像提供を戴いております。

打上げ成功、東北復興の思いを乗せた横断幕、宇宙へ!

美しい打上でした。
2月21日2時36分49秒(日本時間)東北復興の祈りを乗せた長さ7メートルの横断幕は、NASAアンタレスロケットに乗り、無事宇宙へ旅立ちました!

今日打ち上がった「復興10年横断幕」はISS内部に展開され、野口宇宙飛行士が撮影するとともに、東北の皆さんから預かった「世界へのありがとう」メッセージを代読します。

その動画は3月11日に世界に発信されます。

クラウドファンディングでこの事業を御支援いただければ、
あなたのお名前を、エンドロールに掲載いたします。

〆切まであと4日です。どうぞよろしくお願いいたします。

宇宙へ!横断幕打上、視界良し

東北復興宇宙ミッション2021で、被災地のみなさんの復興10年の思いを刻んだ絹の横断幕が、いよいよ宇宙に旅立ちます。

打上は日本時間で2月21日 午前2時26分、米国東部のNASAワロップス飛行施設から、アンタレスロケットに搭載されたシグナス無人補給船に搭載されて打ち上げられます。

NASAから情報によれば、今のところ現地の天候は上々だそうです。準備の様子を見てみましょう。

左の輝いているのがシグナス補給船。右がアンタレスロケットです。
シグナス補給船の内部。整然としていますね! この荷物のどれかが我らの横断幕なのです。
A Northrop Grumman Antares rocket carrying a Cygnus resupply spacecraft arrives at the Mid-Atlantic Regional Spaceport’s Pad-0A, Tuesday, Feb. 16, 2021, at NASA’s Wallops Flight Facility in Virginia. Northrop Grumman’s 15th contracted cargo resupply mission with NASA to the International Space Station will deliver about 8,000 pounds of science and research, crew supplies and vehicle hardware to the orbital laboratory and its crew. The CRS-15 Cygnus spacecraft is named after NASA mathematician, Katherine Johnson, a Black woman who time and again broke through barriers of gender and race. The launch is scheduled for 12:36 p.m. EST, Feb. 20, 2021. Photo Credit: (NASA/Patrick Black)

発射台に向かうアンタレスロケット

A Northrop Grumman Antares rocket carrying a Cygnus resupply spacecraft is in the vertical launch position on the Mid-Atlantic Regional Spaceport’s Pad-0A, Tuesday, Feb. 16, 2021, at NASA’s Wallops Flight Facility in Virginia. Northrop Grumman’s 15th contracted cargo resupply mission with NASA to the International Space Station will deliver about 8,000 pounds of science and research, crew supplies and vehicle hardware to the orbital laboratory and its crew. The CRS-15 Cygnus spacecraft is named after NASA mathematician, Katherine Johnson, a Black woman who time and again broke through barriers of gender and race. The launch is scheduled 12:36 p.m. EST, Feb. 20, 2021. Photo Credit: (NASA/Patrick Black)

発射準備OK!

東北から宇宙へ行く記念品集結!JAXAへ引渡し

東北復興宇宙ミッションでは、参加するすべての自治体(東北三県被災地42市町村、復興を後押しする「きぼうの桜」苗元等4地域6市町村、及び3県)から10gの記念品を受領し、ワンアース本部に集結させました。

記念品は主に花や野菜の種など、町の未来に宇宙の風を吹き込んでくれそうな顔ぶれです。

2021年2月12日、これを宇宙飛行パッケージにまとめ、5月にNASAから打上げるべく、JAXAに託しました。

全パッケージを並べたところです。

アイテム数があまりにも多いので、県別に袋に纏め、さらに全体を一つの袋にまとめました。

お気づきだと思いますが、NASA公認の宇宙フライト用パッケージは、どこででも売っているジップロックバッグ(Ziploc)なのです!

これら記念品は、各地域趣向を凝らして選定しており、ポスト10年の復興(地域再生、次世代への伝承、そして心の復興)に活用されます。

打上は2021年5月半ば NASA/Space-Xの Falcon9ロケット(ドラゴン補給船)に乗って国際宇宙ステーションに旅をします。地球帰還は6月末頃、日本に帰ってくるのは7月の予定です。