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気仙沼の悲恋伝説

義経に 髪を埋める 皆鶴姫

平安の京
許されぬ恋の末、引き離された二人
義経は平泉へ、そして姫は罰を受け、ウツボ船で流されます。
ウツボ船とは、窓も戸もない密閉された舟。

閉じ込められた姫は京から川で海へ、
そして黒潮に乗り、長い年月を経て気仙沼へ。
そのときには既にこの世の人ではありませんでした。

雅な女性の亡骸が流れ着いたと耳にした義経は
浜に駆けつけますが時遅く、
変わり果てた姫を抱いて
ただ、号泣するしかなかったのです。

気仙沼市役所には
市民の方が作った
この物語の素晴らしい人形があります

ウタちゃんはしの孤独、南三陸町歌津地区

南三陸町歌津地区
奇跡的に津波に耐え残った「ウタちゃんはし」
しかし今、この橋を渡る人はいない
ここにあった集落は、もう無いのだから

2002年にこのあたりに現れたアザラシの子
いつかここへ戻ってくるのだろうか
そのときには、この街も復活しているのだろうか

(2016年3月11日)

あの日から5年

あの日から5年
あまりにも静かな夜明け
海は何も語らない

漁師はただ淡々と生業に励む
今日も、明日も、

2016年3月11日
宮城県南三陸町にて

震災5年、南三陸町の「聖地」防災対策庁舎は、

南三陸町

s防災対策庁舎と人々

はからずも、この町の名を全国に知らしめた防災対策庁舎
最後まで住民に避難を呼びかけ、そして流された殉職者たち

想像を絶する津波は
この庁舎の屋上をも越える高さだった

2011年以後、
巡礼者の尽きることない聖地であり、
東日本大震災の記憶を後世に伝えるモニュメントの役割も果たし続けてきたが、
周りの土地の嵩上げが進み、遂に、フェンスで囲われてしまった。
2016年4月以降は当分の間、近づくことも出来なくなるという。

震災5年、女川町「千年後の命を守るために」

女川町
役場を含めて壊滅的な被害を受けた町

s女川慰霊碑

慰霊碑では、今日も僧侶が読経を続ける

津波到達点にあるモニュメント
中学生たちが募金を集めて建立したという
刻まれているのは、千年先の子孫たちへのメッセージ

 ここは津波が到達した地点です
 もし大きな地震が起きたら
 この石碑より上へ逃げてください

 逃げない人がいても、ここまで
 無理矢理にでも連れ出してください

 家に戻ろうとしている人がいれば
 絶対に引き止めてください

震災5年目の石巻、日和山

東日本大震災で
最大の被害を出してしまった石巻

日和山公園の高台から、かつての住宅街を望む

あの日、
この高台に難を逃れた住民たちは、
我が家が、生活が、人生が、
黒いタールのような海に呑み込まれていくのをただ見守るしかなかったという。

浜近く
今も残る津波の爪痕

そして海は
今日も静かにたゆとう
まるで、この地に何事もなかったかのように

石巻市住吉小学校に宇宙スミレを贈呈しました

2016年3月9日
宮城県石巻市立住吉小学校に、静岡県浜松市から宇宙スミレ「希望」が贈呈されました。

このスミレは、2008~9年、有人宇宙システム株式会社(本社、東京)が実施した文化事業「花伝説・宙へ!」により、若田光一宇宙飛行士とともに国際宇宙ステーションに旅した日本のコスミレの種から生まれた直系子孫です。
数が少なく現在でも稀少なものですが、浜松市天竜区春野町の市民団体の手で育てられ、東北の子どもたちの元気復活に役立ててもらいたいとの願いを込めて、このたび贈呈されることになりました。

【宇宙スミレを育てる市民団体からのメッセージ】

すみれ草花愛好会・桐澤千鶴会長
「生命力の強い宇宙スミレに負けないぐらい元気にがんばりましょう」

犬居すみれ会・伊藤晋一郎会長
「住吉小学校で増やして、ぜひ他の学校にも届けてください。そして春野町に遊びに来てください」

宇宙スミレ「希望」明日嫁入り

石巻市の小学校に明日嫁入りする宇宙スミレたち
精一杯美しく、思い思いの姿で咲いています。

この町で、
子どもたちとともに
増え、育ち、
復興の希望の光となれ!

(宇宙スミレの贈呈は、2016年3月9日です)