本日2020年6月5日で、ワンアースは創立5周年を迎えました。
さまざまな逆風もありますが、信じられないほど多くの皆さまの御支援と御指導を戴いて歩んでまいりました。深く感謝いたします。
この写真は、太陽系の果て、60億キロの彼方から見た地球です(NASAの探査機ボイジャー1号が1990年に撮影)。
このPale Blue Dotのような、小さな小さな団体ですが、地球が宇宙空間を淡々と進んでいくように、ワンアースも、その歩みを止めることなく進んでまいります。
特に、東日本大震災の復興に取り組むみなさま、宇宙文化を伝え、新しい価値観を創造することに取り組んでいるみなさま。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ワンアースの進める東北復興宇宙ミッション準備のための地上活動が、令和2年度 復興庁「心の復興」支援事業に選ばれました。
ワンアースの進めるテーマの概要書
「心の復興」事業とは、東日本大震災に伴う避難生活の長期化や、災害公営住宅等への移転など、被災者を取り巻く生活環境が変化する中で、被災者が、人と人とのつながりをつくり、生きがいを持って生活できるように支援するための復興庁のプログラムで、今年度は20団体が選ばれました。<復興庁HPはこちら>
ワンアースは、この事業の重さを自覚しつつも、これまで通り淡々と東北各地のみなさまとのご縁を紡つつ、未来へ通じる紲を醸成していきます。
2011年3月11日 東日本大震災、その復興に宇宙の文化を活用したい。これがワンアースの活動の原点です。
瓦礫に埋もれた南三陸町
かつて幸せな家があったはずの場所に、小さな小さな鯉のぼり
流れ着いた絵本
両腕で抱え込めるほどに圧縮された自動車
多くの役場職員が殉職した防災庁舎
だが、
瓦礫の中で復興ののろしを上げるガソリンスタンドがあった
上空に不死鳥のような光が現れた(120度幻日)
世界は必ず復興すると確信したとき、きぼうの桜の構想が生まれたのです。
きぼうの桜植樹祭でも人気を集めている「宇宙桜大使」サモエド犬のソラちゃん(住所・太陽系第三惑星)ブログはこちら。
この春は、きぼうの桜植樹祭も自粛続きでなかなか皆さんのお目にかかれなかったのですが、、、ちゃんとイイ仕事していますよ!
すでにネットニュース<Yahoo><iTmadia>などでもたくさん報道されていますが、ソラちゃん(住所・太陽系第三惑星)の豊富な もふもふの抜け毛が、シジュウカラの快適なお家づくりの材料になったのです。卵はすでに孵り、親鳥が餌を運ぶ姿を、ソラちゃん(住所・太陽系第三惑星)も暖かく見守っています。<ソラちゃんのインスタリンクはこちら>
太陽系第三惑星って、いいところですね♪
思いもかけず、花見がままならない2020年の春ですが、桜たちは人が観ようが観まいが咲き乱れ、次の世代に命を繋いでいるのです。今日は、ワンアースがご縁をいただいている各地の名桜たちにご登壇戴きましょう
山高神代桜((山梨県北杜市・実相寺 2020年3月撮影)
山高神代桜。世界の桜の頂点に君臨する樹齢2000年の巨木は別格。山梨県北杜市の実相寺にあります。実は昨年、根元が割れて関係者を心配させましたが、今年も元気に咲き誇ってくれました。この生命力の源は、いったいどこから来るのでしょうか・・・もはやその根は地球と一体なのかもしれませんね。同じ境内で宇宙神代桜も公開されています。
宇宙神代桜(山梨県北杜市・実相寺 2020年3月撮影)
三春滝桜(福島県三春町 2020年4月撮影)
三春滝桜。日本最大の枝垂れ桜、樹齢は1060年。おそらく京都からお嫁さんが持参したのでしょう。優美な紅色の枝垂れ桜は、この地方のあちこちに育っています。春風をはらんで花枝が揺れ動く様は、さながら神代の歌姫。宇宙桜も何本か立派に育っており、いつの日か多くの人に公開できることでしょう。
宇宙滝桜(福島県三春町 2020年4月撮影)
ひょうたん桜(高知県仁淀川町)
ひょうたん桜。四国一の巨桜で、樹齢は500年ぐらいでしょうか。高知県仁淀川町の仙境に佇むこの名桜は間違いなく日本一スタイリッシュな桜です。このポーズに対抗できるのは宝塚のトップスターか羽生結弦くんか・・・その子孫の宇宙ひょうたん桜は、宇宙神代桜とともに、きぼうの桜の主力として全国各地に嫁入りし、元気に咲き誇っています。
宇宙ひょうたん桜(兵庫県淡路市・夢舞台にて)
醍醐桜(岡山県真庭市)
醍醐桜。西の横綱として中国山地を鎮める千年桜。その昔、後醍醐天皇が隠岐に流される道すがら、向こうの尾根からこの桜を愛でられたことから、醍醐の冠名を頂戴したのです。山上に唯独り佇むその姿は、まるで宇宙と語り合っているかのよう。NHK新日本風土記のオープニングにも登場します。
いかがでしょうか?
来年こそは平安な春が迎えられますように
私たちはただ祈るだけでなく、知恵を絞りましょう。
そして、行動しませんか。
400年前、1611年。慶長大津波に遭った伊達政宗公は「交流による心の復興」を強く打ち出し、地域の総力を挙げてサンファン・バウティスタ号を建造し、ヨーロッパを目指した。当時、洋式の大型船を建造するということは、現代において宇宙ミッションを目指すのと同じくらい途方もない計画だったが、夢と希望あふれる目標に向かい、被災地はひとつになり、大津波からの心の復興につながった。
ワンアースは今、東北市民発宇宙ミッションを準備している。特に小中高校生にとって、本当の宇宙ミッションにメンバーとして参画する(自分たちの写真やメッセージが宇宙フライトしたり、自分たちの集めた花の種などが宇宙飛行して帰ってくる)という興奮は一生忘れられないだろう。そんな青少年たちはグローバルな視野を得て、やがては地球規模での活躍を志してほしい。この宇宙ミッションがポスト2021東北復興の起爆剤になってほしい。
2020年の春は駆け足で近づいてきます。きぼうの桜たちも春の準備に大忙し(?)
中には花芽をつけている若木も!
七ヶ浜町の園地と きぼうの桜の見事な枝振り
この巨大ハート、GoogleEarthにも載っています
2017年3月に植樹された 宇宙ひょうたん桜です
楢葉町。頑丈な風防をつけていただいて、ご機嫌な桜なのです
2017年3月に植樹された 宇宙神代桜なのです
東日本大震災、そして昨年の台風および豪雨の大きな被害を受けた福島県いわき市。それだからこそ今、きぼうの桜を植えるのです。
2020年2月14日 苗元の山梨県北杜市で、贈呈式が厳かに行われました。
いわき市からは、渡辺仁副市長はじめ、植樹関係の職員2名が北杜市を訪れ、渡辺英子北杜市長から直接苗を受けとりました。
両市は、きぼうの桜の贈呈が地域の強いご縁のはじまりであることを意識し、さまざまな交流プランを話し合いました。
宇宙神代桜の前で
今回贈呈された「宇宙神代桜」の母樹「山高神代桜」は世界最古の桜。樹齢2000年。風雪に耐えてきた凄まじい生き様に対峙し、いわきの皆さんは復興への決意を新たにするのでした。
母樹・山高神代桜
いわき市での きぼうの桜植樹祭(御披露目)は5月ごろになる予定です。
100年後の想像図です。。。念のため!
2019年12月22日、福島県福島市で「宇宙を目指す市民ワークショップ in 福島」(復興庁「心の復興」補助事業)を開催しました。
横山信一復興副大臣(左) 紺野喜代志福島副市長(右)
復興副大臣・横山信一さん、福島市副市長・紺野喜代志さんにご出席いただきました。
長谷川義幸先生の講演「きぼう開発秘話」
渡部潤一先生の講演「この宇宙の片隅で」
基調講演には、元JAXA理事で宇宙ステーション「きぼう」開発・運用責任者だった長谷川義幸先生、そして国立天文台副台長で宇宙のロマンを語る第一人者・渡部潤一先生のお二方という豪華な顔ぶれ!
写真提供: 日本宇宙少年団福島分団きぼう
後半のディスカッションでは、会場からも多くのご意見が寄せられましたが、特に宇宙少年団の子どもたちや、福島東稜高校の生徒さんたちから提示された、明るく前向きな意見が光りました。
「あした、宇宙へ行くぞ!」
最後に宇宙を目指す雄叫びをあげて、しめくくりました。
宇宙を目指す市民ワークショップは、今後東北各地で展開し、2021年の宇宙フライト実現を目指し、準備を進めていきます。さらに、きぼうの桜計画の苗元として、東北復興に重要な役割を占める山梨県北杜市からも、市立甲陵高校の皆さんが積極的に参加してくれています。
宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを体感しつつ、ひとつの星で共生するという新しい価値観に基づいた文化交流で、世界を一つに繋いでゆきます。