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小学校で宇宙授業を開きました

2020年12月1日、岩手県洋野町の宿戸小学校で、全校生徒を対象とした宇宙授業を開催いたしました。
震災を知らない小学生たちに、今回の宇宙ミッションに参加してもらうことにより、震災を改めて学び、伝承するとともに、世界への感謝のメッセージを書いてもらえれば、という目的でした。

この日は幸いなことに、山崎直子宇宙飛行士もZoomでサプライズ出演してくださり、子どもたちとの交流が実現しました。

宇宙ミッションへの市民参加を促し、有意義なモノにするためにも、ワンアースでは今後も宇宙授業を各地で開催していきます。

きぼうの桜の歌声、飯豊町の大空に

2020年10月31日
山形県飯豊町の「どんでん平ゆり園」に、きぼうの桜が植樹されました。

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山紫水明なこの町では、毎年7月に合唱祭「めざみの里カンタート」が開催され
県内外から集まるアマチュア合唱団が歌を通じて交流しています。
カンタート芸術顧問の村田さち子先生(ワンアース評議員)は、合唱曲きぼうの桜の作詞者であり、さらに宇宙神代桜の苗元・山梨県北杜市の市歌を作詞なさったご縁があることから、今回、飯豊町にも、きぼうの桜が贈呈されることになりました。

水色の澄明な秋空のもと、地元・第一小学校6年生が一人一人「紲石」に手を触れ、願いごとを発表しました。子どもたちの発表は郷土愛にあふれるもので、大人たちもしきりにうなずいていました。

そして土かけ、水やりのあと、小学生たちに加え、地元の女声合唱団「コラール・ド・めざみ」、男声合唱団「プロージット」、ゆりコーラス、少年少女合唱団「ミルキーウェイ」、総勢100人ほどで「きぼうの桜」を大合唱して締めくくりました。

きぼうの桜(宇宙神代桜)は、早ければ来春にも花を咲かせてくれそうです。

野口さん宇宙へ、子どもたちが見守る

2020年11月16日朝、東北復興宇宙ミッションの主演でもある野口聡一宇宙飛行士は、米国のレジリエンス号に乗り、無事宇宙へ旅立ちました。

福島県楢葉町ではパブリックビューが開催され、近隣住民らが見守りました。子ども園の児童たちも集まり、カウントダウンを楽しみながら、「野口さん、Go!」と叫んでいました。

写真・NASA

見事な打上でした。いよいよ東北復興宇宙ミッションは、実施段階に入ります。

宇宙横断幕完成、JAXAへ引渡し。東北復興宇宙ミッション

11月2日 朝9時、JAXA筑波宇宙センターにて、横断幕の引渡が完了いたしました。

慎重に縫う位置を確認する6年生たち
川俣町長・佐藤金正さんも激励に駆けつけ、見守っていました。   ほかの街の絵柄にも興味津々な子どもたち

この横断幕は、復興10年を生きた48の街の皆さんの思いを福島県川俣町産の薄絹に同町内の技術で印刷し、同町・福田小学校6年生全員(14名)で縫製し、最後は同町内の達人に仕上げ縫製をしてもらいました。

横断幕には、48市町村の(復興10年を語る)絵柄のほか、世界各国の言葉で「ありがとう」が手書きされています!


完成した横断幕は、縦1.2メートル、横幅7メートルで、重さわずか409g。


10月30日、川俣町役場にてワンアースが受けとりました。

来年3月11日、横断幕は宇宙ステーション「きぼう」船内に展開され、野口宇宙飛行士がその前に立って(浮いて)世界への感謝のメッセージを伝えてくれることになるでしょう。
この天女の羽衣のような絵巻は、無重力でどのように揺らめいてくれるのでしょうか。

横断幕を載せたアンタレスロケットは、2021年2月1日、米国バージニア州ワロップス島の発射場から宇宙へ旅立つ予定です。

ノーベル賞ゆかりのドングリを小学生が採取、宇宙へ!

2020年10月22日 東北復興宇宙ミッション
福島市から宇宙へ行くドングリを小学生らが収穫しました。


環境関係初のノーベル平和賞受賞者で、もったいない運動でも知られるケニアのマータイさんが2006年に同市を訪れた時に、飯坂小学校および月輪小学校の子どもたちと一緒にドングリの種を播いたのですが、それが14年を経て立派な樹に成長したのです。
福島市は、マータイさんの偉業を再認識するためにも、この樹に生ったドングリの実を宇宙フライトさせることを決定し、両小学校の代表の児童が、この日、ドングリ拾いをしました。


ケニアに緑を蘇らせた(今は天国の)マータイさんに、この想いが届けば良いですね。
そしてなにより、地球環境を守ろうというマータイさんのような先人たちの信念を受け継いでいくことが大切だと言えましょう。

歴史の街 多賀城、宇宙へ行く古代米を小学生が収穫

2020年10月21日

爽やかに晴れ上がった秋空のもと、小学生122名が古代米の田んぼにやってきました。ここは1300年の歴史を誇る古都・多賀城市(宮城県)。史跡の中を特別に市が管理し、古代から伝わる品種の米を植え、毎年 城南小学校5年生が歴史的食文化体験学習として、稲刈りを続けています。


子どもたちは歓声を上げながら走り回り、あっという間に田んぼを1枚刈り取ってしまいました。
収穫された米はプロの目で厳選した後、ワンアースが預かり宇宙に旅することになります。

多賀城の古代米


大和朝廷の重要な拠点だった多賀城跡。のどかな田園風景の中、今でも歴史の浪漫がそこここにあふれています。

宇宙へ行くハマギクの種採取、岩手県大槌町

秋晴れの海に向かって鐘が鳴る♪
大槌町では10月24日、宇宙へ送るハマギクの種が、子どもたちの手によって集められました。(一社)槌音の槌音プロジェクト・臺隆明代表理事のプロデュースにより、採取に先だち、大槌子どもオーケストラ&キッズコーラスあぐどまめ により「ひょっこりひょうたん島」が演奏されました。
子どもたちは、まだ咲きやまぬハマギクに囲まれながら慎重に鋏で種を収穫しました。

このハマギク、町内の三陸花ホテルはまぎくの庭にあるのですが、美智子上皇后さまも、震災後お持ち帰りになり、今も復興を祈りながら育てていらっしゃるそうです(宮内庁発表から)。
ハマギクには「逆境に負けない」という意味があるそうですよ。

この収穫の後、海に大きな虹が架かりました!

大槌子どもオーケストラ&キッズコーラスあぐどまめ のみなさん

三県沿岸全自治体が宇宙へ!東北復興宇宙ミッション2021

東日本大震災から10年を数える2021年3月11日に向けて、岩手・宮城・福島の沿岸全市町村が揃って宇宙を目指しています。

復興庁「東日本大震災発災10年復興発信事業」選定事業として、東北復興宇宙ミッションはJAXAとも調整を繰り返しながら着々と準備をしています。

JAXAによると、10月末に米国NASAから打ち上げられる有人宇宙船「クルー1」野口聡一宇宙飛行士が搭乗し、約半年間宇宙に滞在しますので、我々の宇宙ミッションも、野口さんに託すことになるでしょう。たいへん心強い思いです。

2020年10月2日現在の、実施体制(参加自治体)は次の通りです。

委員長 山崎直子 宇宙飛行士・一般財団法人ワンアース名誉顧問

委員 水上信宏  岩手県洋野町長
委員 遠藤譲一  岩手県久慈市長
委員 小田祐士  岩手県野田村長
委員 柾屋伸夫  岩手県普代村長
委員 石原 弘  岩手県田野畑村長
委員 中居健一  岩手県岩泉町長
委員 山本正德  岩手県宮古市長
委員 佐藤信逸  岩手県山田町長
委員 平野公三  岩手県大槌町長
委員 野田武則  岩手県釜石市長
委員 戸田公明  岩手県大船渡市長
委員 戸羽 太  岩手県陸前高田市長
委員 菅原 茂  宮城県気仙沼市長
委員 佐藤 仁  宮城県南三陸町長
委員 須田善明  宮城県女川町長
委員 亀山 紘  宮城県石巻市長
委員 渥美 巖  宮城県東松島市長
委員 櫻井公一  宮城県松島町長
委員 熊谷 大  宮城県利府町長
委員 佐藤光樹  宮城県塩竈市長
委員 寺澤 薫  宮城県七ヶ浜町長
委員 菊地健次郎 宮城県多賀城市長
委員 郡 和子  宮城県仙台市長
委員 山田司郎  宮城県名取市長
委員 菊地啓夫  宮城県岩沼市長
委員 山田周伸  宮城県亘理町長
委員 齋藤俊夫  宮城県山元町長
委員 大堀 武  福島県新地町長
委員 立谷秀淸  福島県相馬市長
委員 門馬和夫  福島県南相馬市長
委員 吉田数博  福島県浪江町長
委員 伊澤史朗  福島県双葉町長
委員 吉田 淳  福島県大熊町長
委員 宮本皓一  福島県富岡町長
委員 松本幸英  福島県楢葉町長
委員 遠藤 智  福島県広野町長
委員 清水敏男  福島県いわき市長
委員 木幡 浩  福島県福島市長
委員 佐藤金正  福島県川俣町長
委員 菅野典雄  福島県飯舘村長
委員 本田仁一  福島県田村市長
委員 橋本克也  福島県須賀川市長

特別委員 渡辺英子 山梨県北杜市長(きぼうの桜苗元)
特別委員 大石弘秋 高知県仁淀川町長(きぼうの桜苗元)
特別委員 坂本浩之 福島県三春町長(きぼうの桜苗元)
特別委員 守本憲弘 兵庫県南あわじ市長

事務局長 長谷川洋一 一般財団法人ワンアース代表理事

特別協力 三陸鉄道株式会社
  一般社団法人槌音(岩手県大槌町)
  Tohoku Space Community
  日本宇宙少年団福島分団
  株式会社夢舞台(兵庫県淡路市)
助成 復興庁(東日本大震災発災10年復興発信事業)

岩手県沿岸全市町村が参加!東北復興宇宙ミッション2021

岩手県沿岸には12の市町村があり、いずれも2011年の東日本大震災で津波の甚大な被害を受けましたが、希望を胸に、復興の道を歩んでいます。

このたびの、東北復興宇宙ミッションには沿岸全市町村が参加することが決まりました。

未曾有の大災害から10年近くの年月が経とうとしていますが、まだまだ津波の爪痕は消えず、復興の道は半ばです。

それでも、世界中から助けていただいたことへの感謝の気持ちをひとつに、岩手は宇宙を目指します!