
津波で多くの家屋が流されながらも犠牲者ゼロだった岩手県洋野町(被災地としては岩手最北)に、2023年24年に続き、今年も盛岡第四高校音楽部(合唱)の合宿を誘致しました。
東日本大震災から復興する街に、都市部の若い人々を呼びこみ、町の魅力を堪能しながら住民のみなさまと交流していただこうという主旨です。

35名の高校生たちは、大自然の中でパークゴルフやクラフト創作体験、動物とのふれあい、津波から復興した食堂での朝食会、海岸散歩などを満喫しながら、町の人々と交流をしていただきました。
そして5月11日(日)に町の合唱団や吹奏楽団とともに交流コンサートを開催してもらいました。

同校の音楽部は、毎年行われる全日本合唱コンクールにて、5回連続「全国金賞」を獲得している合唱界の至宝でもありますが、素顔は明るい高校生。
牧草地を走り回り、海で波と戯れ、都会ではできない体験に、嬌声をあげて喜んでくれました。

しかし、ひとたびステージに上がれば全国レベルのハーモニーで観衆を圧倒します。冒頭の宮沢賢治の曲から、会場は、イーハトーブの異空間にテレポートしたような不思議な感覚で満たされました。
コンサートのフィナーレでは ふるさと を会場一体となって大合唱し、ロビーでお見送りをしました。

ワンアースは、こうした交流活動を通じて、復興の、その先へのモデル事業にしていきたいと考えています。