2019年8月、気仙沼市立大島中学校の生徒たちが高知県仁淀川町にやってきました。
きぼうの桜サミットでも大活躍している、気仙沼市立大島中学校の生徒代表(吉野桃愛、村上琉斗、水上風花)3名、島で育った「島っ子」です。
大島中学校には、震災直後、2012年春に植えられた「きぼうの桜第1号」があることでも有名で、この宇宙桜を復興に活用している最先端事例なのです。
今回の中学生たちの使命の一つは、なんと「二本目の宇宙ひょうたん桜をもらい受ける交渉」でした。中学生たちは、まず仁淀川町役場に大石弘秋町長を訪ね、二本目の宇宙桜が必要な理由を説明し、快諾されました。
2019年4月7日、大島と本土の間に橋が架かり、遂に「島が島でなくなる日」を迎えました。車で島内に来てくれる人々を迎えるための「ウェルカムターミナル」の緑地デザインを中学生たちが考え、これが宮城県に正式採用されたのです。その緑地のてっぺんにシンボルツリーとして新しい宇宙桜が咲き誇ることになります。御披露目は2020年春になるでしょう。
そして8月6日朝、大島中学生たちの話を聴くために、仁淀川町内の中学生「全員」が集まってくれました。「新しい東北」連携セミナー制度の助成を活用した震災の伝承セミナーです。
遠い地方でも、同じ中学生が地域のために頑張っている事例は、仁淀中学、池川中学の生徒たちの心に深く響いたことでしょう。
大島中学の発表の後に、「島中ソーラン」鳴子踊りが披露されましたが、鳴子踊りの本場高知の中学生たちが受けて立つ形で、新作の「よさこいソーラン」を教えてくれました。
セミナーの後、島と山のこどもたちは、一緒にお弁当を食べ、町内を巡り、BBQをし、新たな交流の礎を築いてくれました。
翌8月7日の朝、島っ子たちは県庁を訪問し、伊藤博明 高知県教育長に今回の訪問内用と成果を報告しました。
中学生でも出来る、ではなく、中学生だからこそ出来ること。そうした舞台をセットアップするのが大人の役割でもありますね。ワンアースはこれからも、次世代の少年少女の力をお借りしながら、震災の復興と伝承をお手伝いしていきます。