東日本大震災から400年前の1611年、慶長の大津波が伊達藩を襲いました。
家族を失い、家も田畑も船も流され、民衆は寒空の下にさまよいます。
五千もの領民の命を奪われ、ドン底ともいえる状況の中、伊達政宗は立ち上がります。
彼が示したのは、皆で巨大な船を作りヨーロッパを目指そうという、途方もない夢でした(現代ならば、我が町で宇宙ロケットを作って火星を目指そう、と言うに等しい)。
なぜそんな時に?
そんな時だからこそ、大それた夢を掲げ、民衆の心を奮い立たせ、結果、伊達藩の復興は大いに進んだのです。
この史実をモティーフにした新しいミュージカルが仙台で上演されています。
ジパング青春記
素晴らしい内容です。
このような市民文化の形で東日本大震災の記憶と教訓を残していけば、それは風化することなく、成長しながら子孫たちへ伝わっていくことでしょう。
400年前の先祖たちも、船越、浪分、などの地名を残すことにより、津波の記憶を残してくれました。
ライフラインやインフラは、金とコンクリートで復旧できますが、心を復興させるものは希望。
ワンアースは、希望を安売りすることなく、じっくりと東北に根を張り、復興文化を紡いでいきます。