山崎直子宇宙飛行士が初の台湾訪問

より親密な文化交流を目指し、総統府、奇美博物館などで懇談
福島の子どもたちが用意した宇宙アサガオの種を蔡英文総統、陳建仁副総統に贈呈!

ワンアース(長谷川洋一代表理事・茨城)は2016年9月、山崎直子宇宙飛行士(同財団名誉顧問)を中心とした代表団を台湾に派遣し、宇宙を含めた科学技術、教育、芸術などにおける、日本とのより親密な文化交流を呼びかける。今回の訪問カ所は台南の奇美博物館と台北の総統府に限られるが、新しい親交の印として山崎宇宙飛行士自身が宇宙に持参したアサガオ種の子孫である「NAOKO☆宇宙アサガオ」の種5000粒が贈呈される。この日のために宇宙アサガオを栽培して多量の種を採取してくれたのは福島の子どもたち(日本宇宙少年団福島分団・大野裕明分団長)。種は、東日本大震災の際に台湾から寄せられた支援への返礼の気持ちを綴った色紙とともに、ワンアースに託された。今後、台湾と福島の青少年レベルの交流も期待される。

【訪台日時】 2016年9月18-19日
【訪問場所】 台南・奇美博物館(9月18日午後)、台北・総統府(9月19日午前)
【派遣メンバー】
山崎直子(宇宙飛行士、一般財団法人ワンアース名誉顧問)
三船文彰(訪問団長、一般財団法人ワンアース理事)
長谷川洋一(一般財団法人ワンアース代表理事)
保延憲一(一般財団法人ワンアース顧問)


種を用意してくれた福島の子どもたち(日本宇宙少年団福島分団)


贈呈される種の梱包

【一般財団法人ワンアースについて】
 宇宙飛行士が、宇宙から生々しい言葉と映像を伝える時代になり、この星のありのままの姿が認知されるようになった。その結果、かけがえのない母星で共に生きる『地球市民』という新たな価値観が、国境を越えて醸成されつつある。地球市民、とりわけ未来を担う青少年らを中心に、宇宙的視点から、この星の、いのちの美しさを学び、国境を越えた地球市民活動を展開し、各地域の風土や文化の多様性を、相互に敬意を持って受け入れ、宇宙文化とも言える新たな共通の価値観を紡ぎ出すことを目的に、2015年6月、一般財団法人ワンアースが設立された。同財団では、国際政治の複雑な事情とは別の次元で、文化的に世界を一つに繋いでゆくことを究極の目標としている。
 一方、ワンアースでは、東日本大震災復興支援のため、「きぼうの桜」計画を遂行中である。この事業は、千年以上生きて巨大化する稀少な宇宙桜を復興地(主に津波到達点上)に植樹し、未来への遺産とする事業であり、広い意味での『宇宙の文化利用』である。
 宇宙桜とは、2008−2009年に若田光一宇宙飛行士と共に宇宙を旅するために日本各地から選び抜かれた14本の名桜(日本三大桜含)の種から、地上帰還後に極く少数発芽した桜の若木。宇宙桜は母樹の各地で宝物のように養育されているが、ワンアースの呼びかけに応え、東北復興のために苗を増やして贈呈する準備が各地で始まっている。
 宇宙桜は話題性のほか、遺伝的に長寿で巨大化することが分かっているため、津波到達点上に植えれば避難の指標になり、また観光資源としての期待も大きい。2016年9月現在、すでに13の市町村が植樹の希望を表明している。今後も参加市町村が増えると予想され、東北全域の広域事業となる可能性がある。巨大桜という有形の文化・観光資源と、それにまつわる物語や歌などの無形文化資源を市民主体で創造し、復興地再生に末永く貢献することが目標。

【お問い合わせ】 一般財団法人ワンアース 代表理事 長谷川洋一
090-9230-8586
hasegawa@the-one-earth.org
http://www.the-one-earth.org/jp/