宇宙星桜、岐阜の中学校で成長中!

宇宙へ行った高桑星桜
それは、幸運を運んでくる不思議な桜なのです。

2008年、日本各地の桜の種が宇宙ステーションに旅するプロジェクト「花伝説・宙へ!」が始まったとき、選ばれた桜は樹齢千年級の有名どころばかりで、高桑星桜は入っていませんでした。ところが、この計画に参加したいと願った地元の中学生たちが、絵筆で人工受粉させたり、袋をかけるなど、喜々として準備を始めてしまいました。それを見たプロデューサーが心を動かされ、急遽宇宙フライトに組み入れてしまったのです。


無事、宇宙フライトを終えて地上に戻った種はなかなか発芽しませんでしたが、京都府立植物園で2本、そして地元、岐阜大学教育学部附属中学校の自然科学部によって1本が発芽に成功しました。(京都府立植物園の桜のうち一本は、岐阜市に里帰りし、もう一本は同植物園で公開されています


附属中学校の宇宙星桜の現在の姿です。
2010年に発芽し、自然科学部の先輩から後輩へと受け継がれ、2メートルほどに成長しています。
岐阜の名樹木医・吉村隆雄先生(吉村造園土木会長)の手で「採り木」が施されており、来年までには新しい苗が出来上がる予定です。


この新しい分身は、「きぼうの桜」計画の一環で、東北のある中学校に贈呈されることになっています。


岐阜の中学生たちが手塩にかけて育てた宇宙桜が、希望のシンボルとして東北の中学校に贈られることは、新しい物語の始まりを感じさせますね。

2017年春には詳しいご報告が出来ると思います。お楽しみに!