ギリシャと楢葉町、宇宙の縁

2021年8月11日
福島浜通り楢葉町に、ギリシャ共和国特命全権大使コンスタンティン・カキュシス閣下と令夫人、そして横山信一復興副大臣をお迎えし、復興の宇宙オリーブ地球返還式が行われました。地球で元気に発芽する祈りを込めて、子どもたちは大使といっしょに宇宙オリーブの種まきをしました。

お迎えする楢葉の子どもたち(よく練習していました)

大使ご夫妻着座

JAXA宇宙教育リーダー猿渡智衛先生の宇宙授業

宇宙オリーブの種返還(長谷川代表から) フライト証明書贈呈(甚野顧問から)

種を播くこどもたち

大使も一緒に種まき

種まきの後は、パラリンピックの聖火を太陽から「採火」するために、みんなで凹面鏡作りをしました。
ジュースのアルミ缶の底をピカピカに研磨します。

横山副大臣も、松本町長も、カキュシス大使も!

最後に聖火を囲んで

NHK報道→https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210811/6050015497.html

楢葉町は、東京五輪聖火リレーのスタート地点ですが、このたび宇宙フライトしたオリーブの種は、「両国の友好関係を育てましょう」と、昨秋カキュシス大使から直接戴いたものです。この交流の始まりには、復興庁さんはじめ、外務省さんにもお世話になりましたが、なによりも楢葉の皆さまの熱いアプローチがありました。数年後には、楢葉町からギリシャに宇宙オリーブの苗が贈呈されると素晴らしいですね。

ケニア大使館を訪問しました

1.概要

 在日ケニア大使タブ・イリナ閣下を表敬訪問し、ケニアのノーベル賞受賞者ワンガリ・マータイさん由縁のドングリが、福島市から宇宙飛行したことや、マータイさんの「MOTTAINAI」運動を福島の小学生らが受け継いでいることを報告しました。

2.主な出席者

ケニア共和国 タブ・イリナ特命全権大使、セリン・ズガ 二等書記官

日本 横山信一復興副大臣、半谷英里子秘書官、甚野源次郎ワンアース顧問、長谷川洋一同代表理事

3.内容

1)マータイさんドングリの宇宙飛行の経緯説明

  • 2006年にマータイ女史は福島市を訪れて講演会を開き、日本人が物をたいせつにする「MOTTAINAI」という文化の素晴らしさを説いた
  • その時、子どもたちと一緒にドングリ(コナラ)の種まきをした(この時の新聞記事をパネルにして大使に贈呈)
  • 成長したコナラの樹に実ったドングリを、小学生が集め、東日本大震災復興10年を記念して、国際宇宙ステーションに飛行させた(東北復興宇宙ミッション2021)
  • この宇宙飛行を機に、小学校ではマータイ女史の「MOTTAINAI」思想をあらためて学び、マータイ女史が福島に来訪した2月14日を「もったいないの日」と定めて、学校生活の中で数々の節約の工夫を実践することになった(子どもたちがマータイさんの思想を学んだ感想文を大使に贈呈【写真】)

2)宇宙ドングリの種まき

宇宙飛行から帰還したばかりのドングリの入った袋をその場で開封し、そのうち3粒を、イリナ大使の手で種まきしていただいた【写真】

3)懇談

ケニア大使:今日、ドングリの種まきをしたことで、私もこの宇宙ミッションに参加できたことを光栄に思う。

日本:リモート技術を活用して両国の子ども同士の交流を試行したいですね

ケニア大使:それは良い。マータイさんも常々「子どもは未来」と言って、子ども教育を大切にしていました。

日本:コロナが落ち着いたら是非福島を訪問してください

大使:絶対(definitely)に行きます。私は2011年の発災当時は職員として在日していましたし、2015年にも大統領の随行で来日しましたが、マータイさんの足跡が各地に残っていることに感銘を受けています。