宇宙から世界へ、ありがとう

<構成>
00:00 詩の朗読(菊池のどか)
00:44 野口聡一宇宙飛行士による宇宙からのメッセージ
02:32 宇宙に掲げた横断幕製作風景&各地の原画
05:04 野口さん撮影による、宇宙での横断幕近接映像
07:43 復興10年を語る各地の映像
    宇宙ミッション誕生までの物語り
10:40 野口さんによる宇宙での作業風景&詩の朗読
11:26 山崎直子宇宙飛行士(実行委員長)ご挨拶

【野口さんの読み上げるメッセージ全文】+英訳
みなさん、こんにちは。宇宙飛行士の野口聡一です。
東日本大震災から10年という節目にあたり、
東北市民から世界のみなさまに向けたメッセージを伝えさせていただきます。

あの日、自然の圧倒的な力の前に、
私たちの生活はいとも簡単に崩れ去りました。
当たり前の日常が、どんなにありがたかったか
それは、失って初めて分かりました

そんな絶望の日々の中で、世界の皆さんから届けられた支援の手は
まさに私たちの光でした。
誰もが誰かに支えられていること、
ひとりで生きているわけではない、ということを強く感じました。

今この瞬間にも、人類は新型コロナウイルスという新たな脅威と闘っています。
どんなに国や社会が分断されようとも、
私たちは確かに地球という一つの星の上で繋がっています。

わたしたちは、ここで生きていきます
そうして笑顔あふれる未来をつむぐことができるのは、
支援してくれた世界中のみなさんのおかげです。

復興10年。
これからは、私たちが世界に恩返しをする番です。
新たな決意を噛みしめて、宇宙から感謝の言葉を送ります。

世界のみなさん、ありがとうございます。

Hello, everyone. I’m Soichi Noguchi, an astronaut.
Now that it has been 10 years since Great East Japan Earthquake happened,
I would like to convey a message from Tohoku citizens to everyone around the world.

On that day, facing the overwhelming power of nature,
Our lives were destroyed very easily.
How grateful we should be for daily life, we realized it after it was lost.

In those days of despair, the support, delivered by everyone around the world, was nothing but our hope.
“Everyone is supported by someone.”
“Not a single human can live alone.” These normal, yet important things are what it has taught us.

At this very moment, humankind is fighting a new threat, COVID-19.
No matter how divided the country or society is,
We are certainly connected on this planet.

We will live here now or ever.
Thanks to everyone around the world, we can now imagine a future full of smiles.

10 years of reconstruction.
It is our turn to give back to the world.
With a new determination,
I am now going to send a big thanks to everyone around the world from space.

Thank you.

【山崎委員長の挨拶(動画の末尾)】
東日本大震災から10年が経ちました。国内外の多くの皆様のご支援により、東北は復興の歩みを続けておりますが、まだまだ道半ばです。そしてこの未曾有の災害の、記憶と教訓を、後世に伝えていくことが大切と考え、今回の宇宙ミッションでは、多くの少年少女たちに参加していただきました。この宇宙ミッションの成果が、さらなる復興と交流にお役に立てれば幸いです。

Ten years have passed since the Great East Japan Earthquake. Thanks to the support of many people in Japan and abroad, Tohoku is still in the process of recovery, though we still have a long way to go. We believe that it is important to pass on the memories and lessons of this unprecedented disaster to future generations, and that is why we had many boys and girls participate in this space mission. We hope that this space mission be a boost for further reconstruction and exchange.

報道各位・宇宙から世界へありがとうの動画発信要領について

報道各位 宇宙から世界へありがとうの動画発信要領について

東北復興宇宙ミッション2021事業の一環で、国際宇宙ステーション・野口聡一宇宙飛行士による撮影が成功しましたので、予定通り3月11日0時0分より「宇宙から世界へ、ありがとう」の動画公開が可能となりました。是非報道して戴きたく、よろしくお願い申し上げます。
この動画は、3月10日にYouTubeに「限定公開」モードでアップロードし、URLを本メーリングリストで発信いたします(この時点で記事・番組等の仕込みにご利用できますが、3月10日いっぱいは外部に漏れないようご注意ください)。
3月11日に日付が変わると同時に報道解禁します。朝刊にもぜひお使いください。
特に申請手続きはありませんので、そのまま利用ください。各地自治体のHP、復興庁のHP(発災10年復興発信事業のポータルサイト)にも掲載していただきます。
YouTubeも「公開」モードに切り替わり、一般の方でも観られるようになります。

【野口さんの撮影成功】
日本時間2月25日20時ごろ、宇宙で野口宇宙飛行士による横断幕とメッセージ動画撮影が100%成功裏に完了しました。JAXA筑波宇宙センターの管制局では、総指揮の「Jフライト」ポジションに大西卓哉宇宙飛行士が着座。万全の体制で臨みました。
【まるで宇宙職人】野口さんは7mの絹の横断幕を完璧に広げるために30分ちかくも時間をかけて作業してくれました(その作業風景も動画に取り込んであります)。無重力で巨大な羽衣のような薄布を広げる作業は想像以上の困難があります。何度もゆがみを直したり、しわを伸ばしたり、干渉する物品を移動させたりと、納得のいくまで作業する姿からは職人のような気迫が伝わってきました。
・動画には、野口さんが東北市民から預かった「世界への感謝のメッセージ」、復興10年横断幕の宇宙での近接画像、子どもたちによる横断幕製作風景、復興各地の10年間の画像、各地の子どもたちの合唱(わせねでや、群青など)などを織り交ぜます。
・河北新報社様、岩手日報社様、福島民報社様、福島民友新聞社様、毎日新聞社様から画像を提供戴いております(計26枚、動画中では1分程度)。それぞれの画像左下に各社のクレジットが入っております。
・不来方高校音楽部、仙台南高校音楽部、七ヶ浜国際村パフォーマンスカンパニー NaNa5931、宮城三女OG合唱団、福島しあわせを運べるように合唱団、しゅうさえこ の皆さまから復興応援ソングの歌声をご提供いただいております
・米国の伝説のピアノの巨匠・ルース・スレンチェンスカ女史(95歳)(ラフマニノフの弟子)が、東北復興10年のために今回特別に演奏してくださった音源も挿入しております。

【お問合せ】
東北復興宇宙ミッション2021 事務局長  長谷川 洋一
09092308586 yohspicy.hasegawa@nifty.com

野口さん、宇宙での撮影に成功

「東北復興宇宙ミッション2021」は国際宇宙ステーション・野口聡一宇宙飛行士による撮影が成功しました。野口宇宙飛行士はじめJAXA/JAMSS、NASA関係者らのご尽力に深く感謝と敬意を表します。

予定通り3月11日0時0分よりYouTubeで「宇宙から世界へ、ありがとう」の動画を公開いたします(視聴方法は、追ってお知らせいたします)。

【野口さんの撮影成功】
日本時間2月25日20時ごろ、軌道上で野口宇宙飛行士による横断幕とメッセージ動画撮影が成功裏に完了しました。JAXA筑波宇宙センターの地上管制局では、総指揮をする「Jフライト」ポジションに大西卓哉宇宙飛行士が着座し、万全の体制で臨みました。

【まるで宇宙職人】野口さんは7mの絹の横断幕を完璧に広げるために30分ちかくも時間をかけて作業してくれました。無重力で巨大な羽衣のような薄布を広げる作業は想像以上の困難があります。何度もゆがみを直したり、しわを伸ばしたり、干渉する物品を移動させたりと、納得のいくまで作業する姿は職人のような気迫が伝わってきました。

ミッションメモリアルボードにサインするワンアース長谷川洋一代表理事(左)と古川真顧問(右)

*動画には、野口さんが東北市民から預かった「世界への感謝のメッセージ」、復興10年横断幕の宇宙での近接画像、横断幕の地上での制作風景、復興各地の10年間の画像、そして各地の子どもたちの合唱(わせねでや、群青など)などを織り交ぜます。

*河北新報社、岩手日報社、福島民報社、福島民友新聞社、毎日新聞社から画像提供を戴いております。