きぼうの桜サミット2019レポ(その3)交流祭

7月27日の午後は、いよいよ宇宙飛行士も登場する「交流祭」です。JAXA金井宣茂宇宙飛行士が楽屋でスタンバる中、洋野町長・水上信宏さんが淡々と開催の辞を述べられました。

続いて山崎直子宇宙飛行士&宇宙桜大使犬ソラちゃんのビデオレターを上映し、ワンアースから きぼうの桜計画の説明がありました。その後、きぼうの桜物語り公募の中から「注目作」に選ばれた皆さんの表彰などを行い、一旦休憩に入りました。

午後の交流祭第2幕は「地球星歌」から始まりました。洋野町の大野中学校特設合唱部&グリーンエコーさんがゆったりと歌い上げ、ホールを感動が満たしました。卒業式などの大切な行事の時に歌い継がれているLOVE Earthな歌なのです♪

地球星歌の余韻が静かに消えていくと・・・ライトスタッフのテーマ曲とともに

宇宙飛行士がついに会場に降臨しました!  さすが金井さん、意表を突いて二階後方から現れ、どよめく観衆の中をゆっくりとフライバイして舞台に上がりました。

JAXA金井宣茂(かないのりしげ)宇宙飛行士の講演タイトルは「次世代へ、僕が宇宙から伝えたいこと」

講演は、宇宙飛行士特有の稀有な体験の紹介にとどまらず、金井さんらしい温かな口調で仲間の大切さ、国際協力の大切さなどが語られ、詰めかけた観衆の心に深い感銘を残しました。

そして今回のサミットでは、講演のあとのQ&Aは省略し、いきなりパネルディスカッションに突入です。お題は「あした宇宙へ!」 今回参集した各地域代表者13名に各学校代表者13名、そして金井宇宙飛行士がモデレータのような役でセンターに座り、過去にない大人数のトークバトルとなりました。

お題:もしも自分が宇宙飛行士になったら、2021年3月11日に(世界に感謝の気持ちを伝え、そして復興を宣言するために)宇宙ステーションでどんな活動をしますか?

中高生たちは臆することなく金井さんに意見をぶつけていました。「船外に旗を出したい」「船体を桜色に塗りたい」「人工流星でハートを描きたい」「ご当地宇宙食を作りたい」

などなどアイデアは無限に出てきます。

ご当地宇宙食をつくろう、という意見が出たところで自治体代表の大人たちからも手が上がります。

「やっぱり淡路島の玉葱ですよ」「いやいや楢葉のサツマイモを是非」

穏やかな笑顔が会場いっぱいに広がったところで、共同宣言です。このコミュニティで、本当に宇宙を目指すという決意が込められています。

いつまでも尽きることのない議論を終息させるには、本当に2021年に宇宙ミッションを企画するしかないようですね!

それにしても青少年のアイデアは素晴らしい、と、金井宇宙飛行士はじめ、誰もが感服したディスカッションでした。

(サミットはフィナーレ大団円へとつづきます)