宇宙神代桜、6弁花の謎?

宇宙神代桜満開の図

宇宙桜も開花の季節を迎えていますね。TVなどでもときどきとりあげられる『宇宙神代桜』をご紹介しましょう。

宇宙神代桜は、2008年、山高神代桜の種が、全国各地の名桜の種とともに国際宇宙ステーション・日本実験棟「きぼう」に旅した結果生まれました。当時このプロジェクトを企画したのは、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)で、『花伝説・宙へ!』という社会貢献事業でした。8ヶ月半宇宙に滞在した種(花のいのち)は、若田光一宇宙飛行士が2009年7月に地上へ持ち帰り、そのごく一部で発芽が見られ、成長して『宇宙桜』と呼ばれるようになったのです。

現在、宇宙神代桜は、その母樹・山高神代桜(樹齢2000年、我国最古の桜)と同じ山梨県北杜市の実相寺境内にあります。

宇宙桜は、2010年5月に発芽、2019年現在、すでに7メートル級の堂々たる若木に成長しています。

宇宙桜の由来を示す看板

母樹に較べて、花はピンクが濃く、ややうつむき気味に咲きます。
花軸の付け根のところが、ひょうたんのようにくびれているのがエドヒガン系に共通した特徴です。

また、この宇宙桜は稀に六弁花をつけることがあります。
写真は、実相寺の住職さんが撮影したものです。

宇宙神代桜に稀に現れる6枚はなびら

何故この宇宙桜に6弁花が現れるのかは、わかっていません。宇宙飛行の影響なのかもしれませんが、実相寺の和尚さんは、もっと素敵な説明をしてくれます。

仏教の世界観では、六という数字は特別な意味を持ちます。
すなわち、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上という六つの世界を現しています。
もちろん宇宙桜と仏教の関係は分かりませんが、この桜がお寺から天上に旅立ち、またお寺に還ってきたことを考えると、なにかの巡り合わせがあるのかもしれませんね。
みなさんも、六弁花を探してみてはいかがでしょうか?

究極の7弁花?

宇宙桜守の三枝基治先生によると、さらに上をゆく(?)7弁花も見つかっているそうです。

ご参考に下記のサイトもご覧ください

北杜市観光ナビのサイト

実相寺のHP

母樹、山高神代桜は樹齢2000年と言われる我が国最古の桜で、その生命力は観る者を圧倒します。